始まりは・・・
事の始まりは40年ほど前、夏になると好んで涼しい信州方面に友だちを誘って旅行していました。その中でも立山黒部アルペンルートは2年連続で行き、今も心に残る旅でした。
1回目は
一日目 宇奈月温泉からトロッコ列車で黒部峡谷(宇奈月温泉泊)
二日目 立山黒部アルペンルートを富山側から信州側に(大町温泉郷泊)
三日目 松本から名古屋経由大阪へ
この時は、トロッコ列車では、低気圧のもたらすフェーン現象でめちゃくちゃ暑くて、本当は寒いくらいの黒部峡谷で汗だくになり、次の日からは雨!見通しも悪く、アルペンルートの最高地点「室堂」からも、黒四ダムからも何も見えなかったのです。
2回目は
前年のリベンジに、同じく富山側から入り、室堂で宿泊、その後安曇野で一泊するプランを立てました。みくりが池や当時はまだ散策出来ていた地獄谷などが何も見ることができなかったのでゆっくり散策したい、いっそ雄山を登ってみたいと。元来登山など大嫌いな私なのですが、ガイドブックでは雄山山頂までは1時間半くらいでいけると書いてあったのと、登山の好きだった父が買ってきた雄山神社の鈴が魅力的で、私も欲しかったのです。
行きの特急サンダーバードの中でなんと台風接近のニュース。室堂に到着して、ロッジに大きな荷物を置いて、「大丈夫?」と思いながらも、カッパをかぶって(雨が・・・)友だちと三人で出発したのです。出発して雪の残る雪渓を超えたあたりで、風も強くなってきて危険を感じ、宿泊する山小屋(ロッジ立山連峰だったような)に引き返しました。ロッジの人が心配してくれていました!その夜台風は立山を直撃!夜中にすごい音とすごい人の足音。後で聞いたら端の方の屋根が一部めくれてしまったのだそうでした。朝めくれた所から空が見えていました。
次の日下山しようと思っていたら、道が台風の影響で通れないということで、もう一泊することになりました。次の日の宿をキャンセルして・・・。
足止めを食らった日に、みくりが池の周辺を散策したのか、しなかったのか覚えていません。最後の日の黒部ダムも雨!ただ、前の年より見通しは良かったのを覚えています。大急ぎで安曇野のワサビ園にだけ寄って帰りました。なんと最後に名古屋駅で新幹線が遅れるおまけまでついていました。
この旅で私は室堂で泊っている時から、頭が痛くなり脈拍が早くなりしんどかったのです。後で考えるとこの症状は「高山病」!その時は友だちに迷惑をかけないように必死でした。
*白馬八方
2回とも立山黒部アルペンルートの旅は私にとってなかなか忘れられない旅だったのです。
こんなに大変だったのにまた行きたいと思う?もちろん!リベンジです!!