きぬさや自由帳

小学校教師を卒業して、未知の世界にチャレンジ!

この週末運動会ですか?

明日は運動会?

ある人と話をしていたら、明日は運動会だとか。入学して初めての運動会で徒競走のスタートの練習を家でもしているのだそうです。そうか、もうそんな時期なのかとびっくりしました。現場を離れて1年もたつと行事にうとくなるなあと実感しました。

*大阪浜寺公園バラ園


春開催の学校では5月の最後の土日か6月の初めの土日が多いのでしょう。もちろん秋に開催される学校も多いと思います。春・秋どちらもメリット・デメリットがあるので、良い悪いは言えないのですが、どちらにしても天気が良いことを願います。

コロナも一応区切りがつき、例年通り開催される学校も多いのではないかと思います。そうなると、お弁当作りも大変ですよね。でも、子どもたちはとっても楽しみにしていますので、時間をかけたものでなくてもよいので、子どもたちの好きな物を詰めてみんなで食べてください。

そして、子どもたちの活躍に声援を送ってあげてくださいね。運動が苦手な子でも、家族が応援してくれたらうれしいものです。そして、しっかりほめてあげてくださいね。

いつも同じような事を言いますが、子どもは「ほめて伸ばす!」勝負があれば負けることもあります。走っていてコケることもあるでしょう。でも、一生懸命に頑張っていたはずです。そこをしっかりほめてあげてください。その為には、親もしっかりと見てあげて良いところ探しをしてください。低学年では団体演技でのかわいいところを、高学年では係などでの活躍も見逃すことのないようにしてくださいね。それと、他の子とのかかわり方なども見られる機会です。演技だけでなく、応援しているときの様子なども見ていると、普段は見られない姿が見られるかもしれません。親同士の親睦を深めるのも良いのですが、帰宅後に子どもたちと楽しく話ができるようにしてくださいね。


写真やビデオに収めようとファインダー(今はスマホの画面でしょうか)ばかり覗いていたら、全体で何をしているのかわからなかった、というのはよくあることです。時にはファインダーや画面から目を離して、自分の目で直接見ることをお勧めします。


一生に一度の今年の運動会、是非親子で楽しんでください。くれぐれも熱中症には気を付けてくださいね。

生成AIどう思いますか?

AIが読書感想文を書いてくれる?

AIがいろいろな問題について答えてくれ、文章作成やレポートまで簡単にしてくれるという時代に突入しました。これがあると夏休みに読書感想文に悩む子どもたちにも簡単にできてしまうかも。そして、先生はそれが判断できるでしょうか?小学校だったら普段のその子の文章力と比較して判断できるかもしれませんが、中学生や高校生になると難しいかもしれません。小学校の場合、今でもうますぎると思ったら親が書いていたなんてこともありますが、AIが「小学生らしい文章」なんて要望にもこたえてくれると見破るのは難しいでしょう。

*大阪浜寺公園バラ園にて


新しい技術は規制よりも開発の速度が速いことが多く、どのように運用するかこなれてくるまで大変だと思うのですが、教育現場ではどのようにすればよいのでしょう?

 

その一つのヒントが、朝日新聞の5月24日付教育の「チャットGPT逆らうより使いこなす」にありました。授業に積極的に採用しているドイツの高校の話です。そこでは、あるテーマについてチャットGPTで作成した文章が正しいかどうかを、生徒と一緒に考えるという授業をしていました。そのことにより生徒は、チャットGPTが「学ぶツールにはなるけれど、うのみにしてはいけない」ということに気付いていました。言葉で「うのみにしてはいけない」というのは簡単ですが、それでは子どもたちには響きません。自分たちで検証して初めて腑に落ちるのではないでしょうか。


チャットDPTのような生成AIはこれから避けては通れないものになっていきます。この記事にあるように禁止しても無駄でしょう。それならば正しい使い方、注意すべきことは早いうちに教えておかなければ、ますます問題が多くなってしまいます。学校は、デジタル面でいつも一世代遅れているように思います。それは、先生が忙しかったり、教育内容が多すぎてゆとりがなかったりするからだと思うのですが、授業の工夫で少しでも正しい使い方、注意すべきことを子どもたちと一緒に考えていけたら良いのではないでしょうか。それは小学生からでも早すぎないと思います。


先生の校務で言えば、時間を割きたくない文章の作成などは生成AIに任せて、時間の節約をするのはとてもいいことだと思いますし、いろいろな所で生成AIは使えるツールとなるでしょう。技術はどんなに規制してもなかった時代には戻りません。これからを生きる子どもたちには少しでも、メリット・デメリットを分った上で使ってほしいと思います。


先日、私も旅行先の情報を検索していたら、勝手にパソコン上にいろいろな旅行の案を作成してくれたのにビックリしました。その時は「いらんわ」と思ったのですが、アイディアをもらうつもりで使ってみたら、便利なツールなのだと思いました。先生方も一度使ってみてはいかがですか?

算数好きに育てるには

子どもたちに好きな教科は?と聞くと一番人気は「体育」です。やはり、教室の中でじっと座っているより外で動くほうが好きな子が多いようです。

そして、好きと嫌いがはっきり分かれるのが算数。「できる・できない」がはっきり分かってしまうからでしょう。テストの点数が悪いと好きにはなりませんから。


現役時代、算数の苦手な子を見ていていくつか気付くことがありました。

まず、計算が出来なければ苦手意識を持つということ。足し算、引き算、掛け算、割り算。計算ができればある程度の点数は取れるのでそこまで苦手意識は持ちませんが、できないと小学校の場合はしんどいです。これに関してはある程度の反復練習が必要なのですが、やはり個人の能力にはいろいろな特徴があります。記憶力に優れた子はこの辺りは楽勝ですが、そうでない子は工夫が必要になってきます。まずは1年生の一桁の足し算と引き算、2年生の九九です。すんなり覚えられない子には、他の子より少し早くからスタートして、歌で自然に口に出るようにするなどはお勧めです。また、他の子と比べるのではなく、覚えられたら〇くらいの気持ちで見てあげることも大事です。


次に「文章問題」ですが、これはほぼ読み取りの問題です。書いてあることが頭の中で想像できるとほとんどの場合解くことができるので、文字に書いてあることを頭の中で思い描く練習が大事です。読み聞かせなどはとても有効な方法です。読み聞かせから読書好きになれば最高です。

もう一つの「図形」は、小さい時からいろいろな事を経験することで、ある程度身につけることができると思います。図形の問題はセンスが大事だと言われますが、物差しやコンパスが本当に苦手な子がいます。これなども、手先を使う作業をすることで鍛えられますし、積み木や折り紙、お絵かきなどの遊びで空間認識力もついてくるでしょう。案外遊びをしていないことからの経験不足から、図形のセンスが育っていないように思いました。


算数だけではないのですが、勉強らしくない生活の中の経験や、遊びを多く経験することで、いろいろな能力の卵が育まれます。早くから学校の教科につながることだけをさせるのではなく、多種多様な体や手先を使う遊びを小さい時から経験させることが、子どもの能力を育てることにつながるのだと思います。お家での一つ一つのお手伝い、言葉がけ、遊びが大事ですから、親も子も楽しみながらいろいろな事を経験していきましょう。また、これは幼稚園や保育園を選ぶ手掛かりにもなると思います。


ただ、子どもには能力にも好みにも差があります。こちらがさせたいと思っても乗ってこないこともあります。一番大事なのは楽しい経験です。無理強いは逆効果ですので、「楽しく遊ぶ」を大事にしてください。

「異次元の子育て支援」はたして・・・

岸田総理が打ち出した「異次元の子育て支援」が実際どのように実行されるのか不透明なまま日々が過ぎていきます。政策なんて、言い出してからすぐに実行されるのは、国民に負担になることだけかもしれません。

日本の人口がだんだん減少していくのに歯止めをかけるには、今すぐ始めても遅いと言われているのに大丈夫?と思ってしまいます。人口が減っても幸せに暮らせればそれでいいのだと思いますが、そんなことは可能なのでしょうか?


一昔前私が若い頃は、「結婚はすべきもので、しないのはおかしい」というような社会通念があったと思うのです。なので多くの女性が25歳を超えると焦りを感じていました。「クリスマスケーキ(25過ぎると売れ残り)」なんて言われたりして。結婚して家庭に入り子育てするのが当たり前だったわけです。女性の役割を勝手に決めていたのです。

そんな縛りがうすくなった現代でも、女性の社会での地位はさほど上がらず、結婚・子育ては女性への負担がまだまだ多い。それなりに仕事をしている女性にとって、結婚したり子どもを産んだりするメリットってあまり見いだせないというはよくわかります。また、終身雇用制度が崩壊して、将来見通せないと感じる若者にとって家庭を持つ不安は大きいと思います。


一方、子どもも多ければいいというものではなく、責任をもって育てられるかが大事です。きちんと子育てができ、幸せな子どもたちが育っていける環境を整えることが大事なのです。このことはいろいろな所で提案されているのに、国を動かしている人たちはきちんとこの国の将来を考えてくれているのでしょうか?子どもの貧困率のニュースを見ると悲しくなります。一時のお金のバラマキでは何も助けにならないと思います。

例えば、出産の費用や教育費などの無料化。他にも、育児にまつわる不安を抱えている人へのサポート。不安を抱えての育児は子どもの将来にも影響します。親の不安はダイレクトに子どもに伝わり子どもの脳の発達も阻害してしまいかねません。孤独な子育てにならないような行政からの手厚いサポートも大事でしょう。実際に行っている自治体もあるそうなので、国としてどこに住んでいてもサポートが受けられるようにしてほしいものです。そして、この分野で上手くいっている国をお手本にしてほしいと思います。


財源が・・・。ということでなかなか実施してもらえなかったり、縮小されたりするのですが、国家の予算を将来の日本の存続がかかっているこの問題にかけないのはおかしいと思うのです。

現在でも、男性と同じだけの収入のある女性は少ないです。「みんなが同じように働けて給料をもらい、育児のために休みがきちんととれる」そんな社会を作らなければ少子化問題だけでなく多くの問題が解決しないでしょう。


30年後、今の政治家や私たちはもうこの世にいないでしょうが、将来の日本や世界を考えるのも、今まで世の中を動かしていた我々の責務だと思うのです。みんなでこの国の未来を考えないといけませんよね。

 

道徳教育について思うこと

道徳の時間好きですか?

指導要領の改訂で、道徳が教科化され教科書ができ、評価がされるようになりました。先生方はもう慣れたでしょうか?

ある見方をすれば、毎週一時間やることが決まっていて、発問や書かせることも本に従っていればいいわけですから楽かもしれません。以前のように、教材を考えたり資料を作ったりしなくてもいいわけですから。また、説教をして道徳の時間終了とか、道徳を年に数回しかしないということもなくなるでしょう。


けれども、子どもの道徳性が上がるとか、将来の犯罪率が低下するとか、そのような効果を考えているのであればどうなのかなと思います。また、人生を生きていく中での、考える指針になるような道徳の授業をするにはなかなか難しいのではないでしょうか。


教科書で出てくるものを子どもたちは、授業の中のもの、勉強するためのものと考えてしまいがちです。これは、算数や国語でも言える事なのですが、子どもにとって学校で習うものはテストを解くためのもので、現実の社会で使われているものではない。算数でも文章題になるとイメージがわかなくてできなかったり、実際の場面ではどうしていいかわからないということが出てきます。

いかにして教科書の中で学習することを、現実と結び付けるか。それができれば学習のモチベーションも上がるし、もっと深く考えるのではないかと思います。


私は現役時代そこに悩んだのですが、なかなか解決できませんでした。道徳に関しては、本当に教科書だけでやっていていいの?とその時も今も疑問に思います。やらないよりやったほうがいいのですが、体を使って実際に行動してみるとか、メディアを使ったりしていろいろな人の話を聞くとか、実際の現場に立って考えたり、より多方面の考え方を知ったり、違う考えの人の立場について考えたり、そんな活動も大事ではないかと思います。


道徳はとらえがたいものですが、一人の人生をよりよくしていくための考え方を学べる場であってほしいですし、一人ひとりが充実した人生が送れる社会はきっと平和な社会だと思うと、道徳の時間も大切な時間ではないかと思います。

次の改定では、道徳の教科書に文章教材だけでなく、それ以外の教材もあればいいのにと思います。

子どもの使う省略語どうなの?

「り」「しんどw」「きまZ]わかります?

イマドキSNS上では省略語だらけですね。私はなかなかついていけないのですが、それでも省略語を使うこともあります。文字 打ちに時間のかかる私などは文字が少ないほうが嬉しい。少し前は「了解」が「りょ」だったのが今や「り」だそうです。また、子どもたちの間では、自分たちだけの省略語を使ったりしていることも多いようです。

*ヒメです


5月1日の朝日新聞のEduAにも「子どもの使う省略語をどうする」で保護者が気になる場合のアドバイスがのっていました。

省略語には言葉をより短くする「経済化」と周りにわからなくする「暗号化」があり、良い悪いは言えません。言葉はどんどん変化していくものなので、意味が通じればコミュニケーションツールの一つと考えられます。善し悪しの判断基準は「人を傷つけるような差別的な意味を含んでいないか」「相手との共通語になっているか」ということです。保護者としては、家庭内で省略語を使って話していても、電話や来客では自然と敬語で丁寧に話すなど、内輪と改まった話し方の使い分けをすることができているかです。子どもはそれを見て自然に使い分けを覚えます。子どもは頭ごなしに否定するとかえって使いたくなります。(以上要約)

小さな子どもは「ばか」などの良くない言葉を先に覚えることが多いです。それによる大人の反応が面白いからということもあるでしょう。省略語でも否定すればするほど使いたくなるのは世の常です。若い親世代では自分たちも使っているので気にならない人も多いと思うのですが、もめ事にならない使い方を教えてあげてほしいのです。

SNSに絡んだもめ事は、今や小学校中学年ぐらいから始まって、年齢が上がるほど増えていきます。中にはいじめに発展することも少なくないです。いじめられる側になってもいじめる側になっても困ります。できるだけSNS上の言葉の暴力や仲間外れは避けたいものです。子どもたちは意識して使っていないこともあるので、普段から自分の経験も例にして、こんなやり取りは誤解を招くとか、こんなのを見たら不愉快になる、悲しくなるなど話し合っておけたら良いと思います。

また、子どもに相談されたら冷静に対処してください。大人まで熱くなると解決できません。悪気はなくても、言葉の受け取り方の行き違いで、いじめにまで発展することもあります。お互いに顔を合わせて冷静に話すことが大事です。SNSは顔が見えないだけにコワイということを大人もしっかりと理解したうえで対処してください。

子どもだけでなく、大人でもSNSのやり取りは誤解を生みやすいものです。家族で日常の話題にして、みんなで気を付けていくのはどうでしょうか?

「しんどW」・・・おもしろすぎる、しんどくなるほど素晴らしい

「きまZ」・・・気まずい

 

犯人み~つけた!

サクランボを食べた犯人を見つけました!

鳥は鳥でもこの辺りでは珍しい鳥「イソヒヨドリ」でした。



先日楽しみにしていたサクランボの実を収穫する寸前に食べられてしまったのですが、なんと裏のベランダにサクランボの種といくつかの鳥の糞が・・・。

 

二か月前から家の近くで、背中が青く光った見慣れない鳥を見かけるようになりました。とてもきれいな鳥で今まで見たこともない鳥でした。


大阪と言っても都心から離れている我が家の近くでは、カラスはもちろん、スズメ、コサギアオサギカルガモ、ツバメなどわりと多くの種類の鳥を見かけることができます。とは言っても仕事をしていたころは、カラスやスズメ、ツバメくらいしか目に付かなかったのですが、それ以外にも名前の知らない鳥が結構いることに最近気付きました。何と言ってもいろいろな声で鳴いています。近くの田んぼにトラクターが入り土起こしをすると鳥たちは忙しく田んぼに下りてエサをついばんでいます。カラス以外は土と同じような色をした鳥が多いので、よく見ないと鳥か土かわかりにくいのですが、さえずりながら集団で食事している姿を見かけます。サギの仲間は一回り大きく、川にいることが多いのですぐにわかりますし、田んぼに水が入るとどこからかカルガモがやってきて、田んぼを泳いでいます。

コサギ


そんな中で、ひときわ目立つ背中が青く光った鳥は、最近家の近くで結構見かけるようになったのです。

昨日、暑くなって窓を開けていたら、裏の家のベランダにその鳥が見えたのです。ステキな声でさえずっています。そこでそーっと窓を開けたら・・・怖がりもせずにそのあたりのベランダの手すりや屋根で遊んでいます。そして、家のベランダには鳥の糞が多数・・・。今まではあまり鳥が来たことがないところだったのですが、最近妙に鳴き声が聞こえると思っていたのです。そして、そして、糞の横にはなんとサクランボの種が二粒!!!こ、これは、家のサクランボの種に違いない!

「犯人はおまえだったのか!」


最近のgoogle先生は素晴らしい!「背中の青い鳥」と検索すると何種類かの鳥が出てきて、その中にいました、犯人。名前は「イソヒヨドリ」というのだそうです。もともと海辺の岸壁にいたそうですが最近は都心部でも見かけるようになったとか。この辺りにも生息域を拡大してきたのかもしれません。個別に行動して、とても好奇心が強いそうです。他の鳥たちは寄り付かなかったサクランボを探し当てたのも好奇心旺盛だからかもしれません。ベランダの上には雌らしき鳥もいたので、パートナーを探していたのかも・・・。

きれいな鳥だと思っていたけど油断は禁物だったのです。来年は食べられないようにするぞ~!でも、おかげで一つ物知りになれました。鳥の名前を調べるなんて、図鑑で調べていたら行き当らないと思ったのですが、最近のスマホ検索凄すぎです。これにもビックリです。