きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

新年度の始業式に

新学年が始まりました。

多くの学校では今日が始業式ではないでしょうか。朝の通学路に子どもたちの声が返ってきました。


始業式で新しく担任する子どもたちの顔を見て気合が入ったのではないかと思います。特に新しく先生になられた方はなおさらでしょう。新しい教員生活をどうか楽しく健康に送ってください。


若い人に気を付けてほしい事・・・。教師という理想に燃えて教職に就いた人ほど、しんどくなってしまうことがあります。絶対に覚えておいてほしいことは、「子どもは思い通りにはならない」ということです。ついつい「子どもだからこちらの言うことを聞くだろう」とか、「聞いて当たり前」なんて思っていても「無理」です。こちらの思いと子どもの思いが一緒になって初めて指示通り動いてくれます。「何故わからない?」ではなく、わかるように説明できていないのは自分の方だということを忘れてはいけません。

教育は「してあげるもの」ではないので、上から押しつけても身に付きません。自分が「なるほど」「やりたい」と思って初めて身につくのです。先生が「この投げかけでわかるはず、考えるはずだ」と思っても、子どものレベルやニーズに合っていないと、子どもは「???」という顔をします。その時は何がわかっていないのかをしっかり把握してやり方や言葉を変えないといけません。


そして、毎年同じやり方では無理です。子どもをしっかり見て分析しながらクラスを運営したり、授業をしたりしないとうまくいかないのです。遠い昔なら子どもが先生に合わせてくれました。でも、今は先生が子どもに合わせていかないと無理です。なのでベテランの先生でも、子どもに合わせてやり方を調整しないとうまくいかないことがあります。

子どもたちは理想通りに動いてくれません。その時、理想通りに動かないことにショックをうけても仕方がないのです。どうすれば子どもたちはこちらの意図する方向に行くのか?そこが子どもたちとの勝負です。私はいつも子どもたちとの勝負だと思っていました。どうすればこちらの思うような力を身につけてくれるのか。同じ学年を持っても同じやり方が通用したことは一度もなかったです。6年生は9回担任しましたが、それぞれにみんな違いました。やり方もその時々で変えざるをえなかったです。


成功体験を引きずるとかえって失敗します。たとえ持ち上がりでも、今年の子は去年までの子とは違います。新しい目で見て今年の方針を考えてください。そして、立てた作戦でうまくはまらなかったら、すぐに作戦の修正や変更をしたらいいのです。毎日その日の子どもたちに向き合って最善の方法を考えましょう。

どんなクラスにしたいのか?そのクラスに向けて一年間頑張るのですから、今からうまくいっていなくてもいいのです。一年間かけて理想のクラスに向けてがんばってください。