きぬさや自由帳

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発達障害について 2

発達障害についての続きです

脳の働きにも個性があり、たぶんみんな少しずつ違うのではないかと思います。得意なことも苦手なこともみんな違う。それを前提として考えないといけないのだと思います。

以前担任していた子のお母さんが、自分の子どもの頃のノートを持ってきて「私はこんなにきっちり書けての子は書けない。汚い時は全部消して書き直しさせています。」とおっしゃっていました。私は子どもが勉強嫌いになるのでやめてほしいとお願いした記憶があります。


自分と子どもは違います。できることも苦手なことも。自分ができても子どもにはできないこともありますし、その反対もあります。でも、案外自分の出来たことは子どももできると思っていませんか?できないことができるのを喜ぶ、褒めるのは良いのですが、できないことをとがめるのはNGです。

また、子どもが集団生活を始めるとわかってくる困りごともあります。

まず、親として自分の子どもが学習面やコミュニケーションで困っていないかということを見ておいてほしいのです。家にいる時にはわからないことも、集団の中に入って初めてわかることが多いです。ですから学校で困っていることがないのかを観察しておいてください。(無理に聞き出すのはNGですよ)

また、個人懇談会で先生からそのような指摘がないかも気にしてほしいです。とてもデリケートな問題なので直接「発達障害の疑いがあります」と言われることはまずないと思うのですが、学校から「子どもが困っていること」を指摘されたらよく相談してほしいのです。発達障害は治りませんがサポートしてあげることで二次被害(自己肯定感が下がる)を抑えられますし、他の能力を伸ばすこともできます。時には親の不理解でサポートがないまま小学校を過ごし、「自分はできない人間だ」と思ってしまう子もいるのです。


「障害」という言葉にすごく否定的に反応する人がいますが、人間には得意不得意がありますからそれの拡大版だと思ってほしいのです。すべてがその人の個性です。ただ、できないところがあればサポートしてもらう体制がとれることが大事です。親の理解がなければその体制を整えることが難しいのです。

もちろんどんな子でも基本的には担任が対応するのですが、クラスの人数分の1しかその子にかかわることが難しいのですから、やはり特別な配慮としては手薄になりやすいです。支援学級や通級学級の先生の手があればサポートは多くなります。


実際いろいろな記事にもあるように、教師の知識不足もありますが、まずは人数です。多くの目でいろいろな角度から見てあげられたら困っている子をひとりでも減らすことができます。

子どもが自分らしい教育を受けられるために、まずは子を正しく理解することが肝心だと思います。