きぬさや自由帳

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「たふマルリン」って知っていますか?

「たふマルリン」とは・・・

「たふマルリン」とは多言語版・漢字学習アプリです。東京外国語大学の小島祥美准教授が中心となって開発されたアプリで、日本語、英語、ポルトガル語スペイン語ベトナム語タイ語タガログ語ベンガル語の8言語で小学校1年から3年までの漢字が学べます。3月までに無料でアンドロイド版がリリースされ、iOS版も近日中にリリースを予定しているそうです。


数年前に勤務していた学校に学年の途中で転校生がありました。話せるのはスペイン語だけ。お母さんも日本語は話せません。当然授業に入っていてもわからないので、どうしよう?ということになり、空いている時間のあるものがマンツーマンで指導することになりました。英語ならまだしもスペイン語が話せる教師は誰一人いません。転校の手続きは先に日本に来ていた親戚のおじさんが付き添ってくださっていましたが・・・。

数か月後に市教委がスペイン語の通訳の先生を学校に派遣してくれるまでの間、スマホのグーグル翻訳とポケトークが頼りでした。


私も週に1,2時間いろいろな教材を使って、少しでも日本語ができるようにポケトーク片手に一緒に勉強したのですが、なかなか意思疎通は難しかったです。でも、子どもはすごい!1年2年と経つと他の子としっかり会話ができていました。その子は転校してきたのが二年ですから他の子に馴染むのも早かったのかもしれないと思うのですが、もっと大きくなってから日本に来た子どもにとっては、この「たふマルリン」はとても役にたつと思います。また、母語が日本語の子でも、アプリでの方が漢字を覚えやすい子もいるでしょうし、同じ教室で海外ルーツの子がいるなら、その子の国の言葉を知るきっかけにもなるでしょう。いろいろと楽しい使い方が出来そうです。

また、無料のアプリなので、ご家族と一緒にお家で学ぶこともできます。私は朝日新聞の3月23日の教育欄で知ったのですが、ネットで検索するとすぐに出てきます。教育の現場で是非活用してみてください。個別の宿題などにも活用できるのではないかと思います。


大学などでこのようなアプリが開発され、無料で使えるようになるのは、正にICT活用の利点ですね。まだまだいろいろなアプリが出てくることでしょうし、是非開発してほしいです。これからも使えそうな情報は、できる限りお知らせしていきたいと思います!