きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

いじめって・・・むずかしい 3

自分の子がいじめられているかも?と思ったら。

自分の子がいじめられているかもと思ったら、iいきなり問いただすのではなく、まずしっかり観察してみてください。普段と違うことはないか。そして探りを入れましょう。もし話してくれたら、まず寄り添ってください。本人も悪いかもしれないけれど、まずは本人の気持ちを認めてあげることが大事なので、話をすべて受け入れてください。ただ、全部を真実とは思わず冷静に見極めてください。そして、学校と話し合って今後のことを決めてください。親には言い出しにくいけれど、言えばスッキリするということもあります。

*タイ プーケットにて


私の上の娘は小学校の5年の時、靴や筆箱を隠されるいじめにあっていました。筆箱の時は私に言わなかったのですが、さすがに靴を隠された時は履いて帰る靴がなく、上靴で帰ってきたので言わざるをえなかったのです。なぜ、言えなかったのか・・・。大事な物をなくして怒られると思っていたのです。「買ったばかりの靴をなくしてごめん。」というのが最初の言葉でした。「そんなことは気にしなくてもいいよ。」と伝えると、とてもホッとしていました。その後話を聞いて筆箱も隠されたのがわかったのです。娘の学級の女子は結構気の強い子が多かったので、そんなこともあるかもとは思っていたのですが(これは教師のカンです)、すぐ娘と二人で学校に行って担任の先生に話し、学校の中を探しました。無くなったのがクラブの時間だったので担任の先生は靴がなくなったのを知らなかったのです。担任の先生に事情を説明して注意して見ておいてくださいとお願いしました。筆箱は出てきませんでしたが、靴は2階のひさしの上にありました。娘は私に話せたことですっきりしたようで、学校を嫌がることもなく、それ以降物が隠されることはなかったようです。娘も少し強くなったのかもしれないと思いました。


小さないじめから大きないじめ、多分ほとんどの人がいじめられたことがあると感じているでしょう。人とかかわっていて嫌なことが起こらないわけがないですから、それを相手の故意だと思ったらいじめられたと思うでしょう。

子どもだけでなく大人の世界にもいじめがあるのですから、いじめは無くならないと思います。気を付けなければならないのは、子どもは未熟ですから、視野が狭くなりやすいです。大人でもハラスメント(これもいじめですよね)で命を絶つ人がいるのですから、子どもならなおさらです。

特に、最近はいろいろな手段で様々な情報が手に入ります。その中にはとても危険な情報もあります。

そんな状況で子どもの命を守るにはどうすればいいのでしょうか?

どんなことがあっても簡単に命を絶つという選択をしない、ある意味強く、ある意味柔軟な人間になってもらうことだと思うのです。いじめをなくすことは不可能ではないかと思っている私は、そんな子どもに育てたいとずっと思って教壇に立っていました。どんな事にも立ち向かう、または、身をかわす、逃げることのできる、そんなしたたかで強い人間になって欲しいと願っていました。教師を卒業した今でも一人の大人として強くそう思います。

子どもがいじめを感じて行き詰ってからでは受け入れてもらえないことが多いので、普段から困ったことを言える関係を作ること、困った時どうしたのかという自分の経験などの対処方法を話しておく、いじめにあったらどうするかなどを時事問題として話し合うなど、できることを機会をとらえてしておくことが大事ではないかと思います。