ボードゲームを活用してみては
お家時間が増えたことで、今ボードゲームが流行っているそうです。いろいろなボードゲームがあるそうなのですが、12月15日の朝日新聞の教育欄にボードゲームを休み時間で活用して学級経営をしている先生の記事が載っていました。
*城崎マリンワールドにて
低学年では先生が引っ張って行けば学級経営もある程度上手くいくことが多いのですが、学年が上がるほど、クラスは子ども同士の関わりやつながりが良くないとまとまりません。子ども同士が仲の良いクラスは、先生が何もしなくてもまとまりますし、残念ながら関わりやつながりがぎくしゃくしていると、先生ひとり頑張ってもなかなかまとまらないです。そんな時に休み時間にボードゲームを活用してクラス経営の一助にしているという実践報告でした。
私もなかなかまとまらないクラスをどうしたらいいのか悩んでいた時、子どもの中で将棋が好きな子がいました。その子を中心にみんながやりだしたのですが、将棋は一回の休み時間では勝負がつかない。すると、またもめるか授業に遅れるか・・・。そこで縁台のようなキャンプ用の椅子を持ってきてそこでするように言いました。授業のチャイムが鳴ったらそのまま置いておけるので授業に遅れることもなく、いろいろな子が将棋を指すようになり、少し落ち着いてきたことがあります。また、五色百人一首を朝の会で行って上手くいったこともありました。
遊びの中には人間関係を育める物がたくさんあります。子どもたちが大好きな休み時間に楽しく遊びながら人間関係を作れるようにするための一工夫は大事だと思います。
紹介されている加藤俊介さんは「ボードゲーム教育」という本も出されているようです。学級経営に悩んだら、休み時間も見直してみてはいかがでしょうか。
もう一つ紹介されていたのがSDGsをテーマにした「ゲット・ザ・ポイント」というユニークな協力ゲームです。
ゲームの手順は、木材や鉄といった6種類の資源のカードを組み合わせて食物や家などの10種類のアイテムを作る。種類ごとに点数の異なるアイテムの合計点が高ければ勝ちというゲームだそうですが、このゲームが面白いのは、4人で行い、一回戦は同じ組内での個人戦で、2回戦は他の組と競う団体戦となることです。いろいろな細かいルールもあるそうですが、自分勝手に資源を使うと資源がなくなって2回戦で勝てないようになっているのだそうです。人類が生き残るために世界共通の目標としてSDGsを定めた意味が楽しみながらわかるようになっているのだそうです。6年生がクラスでやるにはとても面白そうだと思いました。
すなばコーポレーションというところから出ているそうです。教材としていかがでしょうか。