きぬさや自由帳

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発達障害の子にも優しい学校に!

先日、文部科学省の調査結果で小中学校では児童生徒の約8.8%に発達障害の疑いがあると発表されました。担当されている先生方にとってはそれより多いのではと思われている方もいるのではないでしょうか。

実際ADHDの疑いのある子が二人以上いればクラスの維持が難しいと思います。また、軽いLDの子で、おとなしければサポートまで手が回らない。それが実情だと思います。子ども一人ひとりに目を向けた教育がしたくても時間も体力も限界があります。一人で無理をしても体を壊してしまっては何をしていることかわかりません。

*タイ プーケット

それについて政府に提言したいことが二つあります

まず、通常学級を多くても25人定員にしてほしい。

二番目に支援学級に在籍していても通常学級にも籍をおき、どちらでも教育が受けられるようにする事です。大阪ではそうなっていますが、他府県では支援学級に入級すれば、普通学級には行けないと聞きます。

大阪でも支援学級か通常学級のどちらかの籍しか認められないので、支援学級の児童がいる学年では国の定員以上のクラスができることがあります。例えば、ある学年の児童数が43人だとします。普通なら40人定員なので、21人と22人の二クラスになりますが、支援学級在籍の子が3人いれば、その子たちは実際にはクラスでも活動しているのですが、在籍とはカウントされないので、ぎりぎり40人のクラスとして、実質的には43人のクラスが出来上がります。これは、他の子どもたちにとっても非常に不利な状況です。実際に教室もギュウギュウ詰め。机間巡視も先生はカニさん歩きになってしまいます。


発達障害にはいろいろな子がいます。ほとんど通常学級で問題ないけれど、ある活動だけはサポートがいるという子が少なくないです。そんな子が支援学級に入級して他の子と隔離されてしまうのであれば、親も入級は望まないです。するとサポートも手薄になってしまいます。また、どの子も地域で生きていくのですから、同じ世代の子に理解してもらうのが一番です。

現在やっと段階的に35人学級が進められています。少子化が進み子どもを大切に思うなら、そして、子どもたち全員が自分らしい教育が受けられるようにするのであれば、少しでも早く一クラスの少人数化と支援学級と通常学級の風通しを良くして両方に籍が置けるようにしてほしいと思います。

また、発達障害については日々研究が進んでいます。それを現場の先生方が共有できるために研修の機会を取っておくこともとても大事だと思います。