暑い夏 家の中にいることが多いですね
夏休みにネット依存症が進むことがあるという話をしました。
7月24日の朝日新聞教育欄にも、ネット依存の治療チームに取材した記事がありました。
その記事にはネット依存にいたる過程としては、環境や本人の性格などがあるでしょうが、依存の本質は「苦痛の回避」だと書かれていました。
「学校に行きたくても行けない」、「自分に自信がない」など現実世界の苦しいことが問題なのです。
ということは、依存しているもの(ゲームなど)を取り上げても問題の解決にならず、家族への暴力や自死などより悪い方向に進むかもしれません。
何事も無理に進めようとしてもうまくいかないばかりか依存を深める結果になるかも・・・
解決には「苦しい事」を取り除くことです。
簡単な事ではないですが、「会話や食事などでまず苦しさを認めてあげることから始めては」と書かれていました。
これは、ネット依存を防ぐヒントでもあります。
子どもたちはどんなことに「苦しい」と思っているのでしょう?
人生の全てのことが思い通りに行くなんてことはありませんから、「苦しい」をなくすためにすべて子どもの言うなりにするのが良いわけではありません。
「苦しい」と思う原因は本当にいろいろな事があるでしょうが、自分で解決できたならそれは自信につながるでしょう。
つまり、自分で解決できる力をつけてあげることが大事です。
大人がすべて解決するのではなく、手伝いながらも自分で解決できたと思えるような手助け。
それはきっと「自分で考える力」をつけてあげることだと思います。
親の圧力や干渉はお互いを疲弊させます。
「~しなければならない」「~なってほしい」など、大人の考えを押し付けていませんか?
「失敗しないように」「あなたの為だから」と言いながら大人の考えで進めていませんか?
どんなに小さくても一人の人間として対等に意見を聞きましょう。それが「考える力」を鍛えます。
普段からなんでも話し合う雰囲気は子どもの健全な成長を助けます。
「家族みんなが楽しい」は「ネット依存」からも子どもを救ってくれると私は思います。
「楽しい子育て」をしてください。