きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

秋なのに暑い、でも虫たちは・・・

9月なのに暑い!!!

2学期が始まりました。夏休みの宿題のドリルなどはタブレットやPCでするので、点検が楽になったかもしれませんが、読書感想文やその他もろもろ宿題を見るのは大変な作業です。暑い中の新学期で健康面でも気を遣うことも多いでしょう。近くの小学校でもお昼休みのはずなのに子どもたちが遊んでいないと思ったら、校舎の出入り口に赤い旗が・・・。熱中症警戒アラートか!


せっかく学校が始まっているのに運動場で体を動かせないのでは子どもたちもストレスがたまることでしょう!

本当に暑い日が続いているのですが、周りを見渡すと季節は確実に進んでいるのを感じます。

いつの間にかクマゼミの声が聞こえなくなったと思ったら、ツクツクボウシが鳴いていました。トンボもシオカラトンボアキアカネに入れ替わってきています。こんなに暑いのに虫たちはどうして季節がわかるのでしょう。

昨日は大きなカミキリムシが庭の植木にくっついていました。その時、「でかっ!なんていうカミキリムシだろう?外来種だとやばいな」と思ったのです。Googleで検索してみると「ゴマダラカミキリ」在来種の中で最も大きなカミキリムシだそうです。

外来種だと・・・」思ったのは、先日外来種のカミキリムシの虫害をニュースでしていたからで、「外来種だと殺した方がいいのかも、でも嫌だなあ」という思いがあったのです。


そのことについては8月30日付の朝日新聞教育欄の「外来種駆除 命の大切さどう伝える」という記事で、生き物観察ガイドをしている人のお話が載っていました。

観察会の時に子どもたちにアメリカザリガニを見せた時、「こいつらは殺してもよい」という声が聞こえて、「駆逐してやる」と踏みつぶしている子もいたそうです。

大学の先生からは、「小さい子にとっては『命は大切』ということと『外来種は駆逐する』という二つのことを同時に理解することは難しいので、ある特定の種は『殺してよい』それ以外は『殺してはいけない』という認識を幼児期に注入してしまい命の選別につながることが危惧されるが、外来種の駆除が命の大切さを伝える機会にもなる」というようなことが書いてありました。


実際大人でも矛盾を感じますよね。昔から人間の都合で「益虫」と「害虫」に分けたり、自分たちで持ち込んだ外来生物が必要なくなったり必要以上に増えたりしたら駆除の対象にしたり、人間の行き来でくっついて来た虫たちも害虫ですから。

けれども、困るのも確かです。

「鉄腕ダッシュ」という番組(私は教育番組だと思っているのですが)では、『生き物たちは悪くないけれど厄介者』という言い方をして、ただ殺す(駆除する)のではなく美味しくいただく(食べる)という形で駆除しています。


命の大切さを伝えながら環境保護も伝えるには、大人の姿勢や見方がとても大事だと思います。それを優しく伝えられるのも先生ではないでしょうか。教科の学習も大事ですが、先生が対面で教えるメリットの一番はその時に起こっている子どもの興味のあることの中から、いろいろな事を語れる、教えられることなのだと思います。

カミキリムシの話を子どもたちにしたかったなあ!