そろそろプール指導でしょうか?
6月に入るとプールの指導が始まる学校が多いのではないでしょうか?
現役時代、毎年心肺蘇生法の講習会を受けながら、使うことがないように祈っていました。水泳教室での事故も記憶に新しいですが、6月5日の朝日新聞くらしのページにも「プール事故警戒を緩めないで」という記事がありました。そこにも書かれていたのですが、人は一瞬でおぼれるということを心にとめておかなければなりません。
私にも覚えがあります。我が子が小学校低学年のときだと思うのですが、家族旅行中に大きな波のプールに行きました。その時私はプールサイドで二人の子どもを見ていました。下の子が夫と遊んでいるのを確認した後、上の子を見失い探していたら、どなたかに抱っこされていました。後で聞いたら、深いほうに流されていたのに気が付かないで、おぼれかけたところをそこにいた人が助けてくれたそうなのです。ほんの一瞬のことです。近くに人がいて気付いてくれたから助かったのであって、もし誰も気付かなければ・・・と思うとぞっとしました。
学校のプールでも同じことが言えます。「プールの怖さ」を指導する全員が知っておかないといけないと思います。学校水泳では必ず陸上監視をつけると思うのですが、ついつい指導している先生方のお手伝いをしたくなります。でも、プールの隅から隅まで監視を怠らないことが、万が一の事故を無くす有効な方法でしょう。水中で動かない子を感知できる機械などが導入されればいいですが、学校のプールには多分無理でしょう。そうすると人力に頼るしかありません。
一番危ないのが自由時間だというのもよく知られていることです。子どもたちに飛び込んだり、潜ったりしないように指導するのはもちろんなのですが、先生方の監視の体制もとても大事です。自由時間には子どもたちは先生と遊びたくて寄ってきますが、動き回る子どもたち全員を監視する必要があります。若い先生も増えていますから、自由時間の監視体制まできちんと話し合っておいてください。案外計画を立てる時に抜けていることが多いです。
学校の中で起こる事故の中で、すぐに命にかかわることが多いのが水泳指導です。顔が水の中につかってしまえば窒息してしまうから。幼児用のプールでも死亡事故は起きます。悲しい事故が起きないように万全の態勢で臨んでください。