子どもたちは体育が好きでしょうか?
私の経験から言うと、多くの子どもは教室の勉強よりは好き。でも、一定数の子は大嫌い。というところでしょうか。朝日新聞のオピニヨンの記事の中に2回(11/20日・11/27日)にわたって「体育嫌いを考える」というと特集がありました。
*ハワイ島にて
そういえば・・・。私個人で考えると体育は好きな方でしたが、マラソンが嫌いで冬の朝の駆け足は苦痛でしかなかったです。幸いマラソン大会というものが、小学校・中学校の時はなかったので、まだよかったのかもしれませんが、あったら・・・。
担任した子どもの中にも、駆け足朝会になると遅刻してくる子や体調不良になる子もいました。わからなくはないのですが、「いいよ」とも言えず、若い頃は休み時間に走らせていました。今から思うと体育嫌いを作っていたかも。
この記事では、1回目に体育嫌いの人の意見からそこにある問題を考え、2回目で今取り組まれている先生方の取り組みを紹介していました。
確かに体育の時に嫌だった事として、できないことを怒られたり、ゲームで自分のせいで負けたと感じて辛かったり、それをチームの人に指摘されてイヤだったり、できないことで阻害されたり、服装などに抵抗があったりというのは、誰でも経験があるのではないでしょうか。嫌なことが多い人は体育自体が嫌いになりますよね。
服装に関してはかなり変化してきました。プール指導でも水着の上にラッシュガードを着るのを許している学校は多いと思いますし、昔々の女子はブルマだったのが、男女ともハーフパンツになっていると思います。
体育ってそもそも何を学ぶのでしょう?人は健康に生きるために適度な運動をしましょうと進められていますよね。その入り口が体育でしょうし、心と体の成長や暮らし方にも影響する教科なのかもしれません。
ということは、そこで嫌いな子を作ってはいけないということなのだと思います。
2回目の試行錯誤の中には、ワークシートを使って、見学者も授業に参加する取り組みや自分のやりたいことをやる取り組みなどがありました。チームやペアを作るのが苦手な子にも配慮をするとそんなのもありなのかもしれません。また、ゆるスポーツや新しいスポーツなんていうのも面白いと思います。大学の先生からは、相手に合わせて具体的に多くの段階に区切って指導する方法も提案されています。
また、2020年の学習指導要領の改訂で実技が苦手な子も高評価にできる仕組みに変わったのを知っていますか?体育では「運動が苦手な児童への配慮の例」の項目もあります。得意な子はもちろんしっかり評価してあげなければいけませんが、苦手でも準備や目標、工夫、協力などの所も評価できるのです。「技能が苦手でも体育が得意」な子が増えることは、子どもたちの人生を変えることになるかもしれません。
誰もが楽しい体育ってすごく素敵ですよね!