きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

叱るのでなく考えて

子どもをできる、できないで判断していませんか?失敗したら叱るだけになっていませんか?兄弟で比べていませんか?

同じ兄弟でも得意なもの、不得意なものは違います。また、生まれた時からお手本がいる下の子と何もかもが初めての上の子では違います。もちろん兄弟のいる子と一人っ子でも違います。つまり、誰一人同じ人間はいないのです。


先日子どもが集まるイベントに行く機会がありました。兄弟姉妹が何組か来ていたのですが、ある姉妹は、妹が姉の所に寄って行っては姉に嫌がられ、それを母親に告げ口に行き、姉が怒られる。そんなことを繰り返していました。

これは私にも経験があります。私には2才違いの弟がいるのですが、小さい時はずっとついてくるのがうっとおしかったのです。ある時、友だちの所に行こうとしていたら弟が付いてきそうだったので、急いで弟を置いて遊びに行きました。帰ってきたら弟がけがをしていました。私を追いかけようとしてこけて怪我をしたらしく、なぜ待たなかったのか叱られました。その時「え~っ、なぜ私が叱られるのかわからない。姉は損だ!」と思ったのを今も(60才を過ぎても)覚えています。弟と仲が悪くなったわけではないのですが、何回も同じような事が続けば、弟が嫌いになっていたかもしれません。

上の人には経験がありませんか?年がうんと離れていたらそうでもないかもしれませんが。


子どもを見る時、そこで起こったことだけを見てしまいがちです。例えばコップを倒すと倒したことを叱る。喧嘩すると最後の行動(たたく)などを叱る。それでは本当に何が良くて何が悪いか子どもが理解できるでしょうか?

私が見た姉妹もそうでした。姉は納得していないので妹に爪を立てたことを謝りません。それに対してお母さんはまた叱る。同じことを繰り返します。年が近い兄弟姉妹では下の子が上の子について回ることが多いです。親としては上の子が相手をしてくれると楽なのでついつい「お願い」となってしまうのですが、それはやはり上の子にとって負担です。よく見ていて、下の子にも「今はだめ」ということを言ってあげないといけませんし、親離れしようとしている上の子のためにも下の子の面倒を見てあげなくてはいけません。

兄弟姉妹仲良く育てば、二人とも親を必要としなくなる日がすぐにやってきます。その為にも、兄弟姉妹を比べずそれぞれの個性をほめてあげてくださいそうすれば、お互いに自分たちの個性が好きになり、お互いを尊敬するようになります。

大事なことは一人ひとりをきちんと見てあげることです。


コップを倒しても、何が悪かったのかを教えることのほうが大事です。早く子どもから手を離したいと思うのなら余計に丁寧に子どもと向き合うことが大事です。忙しい中向き合う時間は取れないと思うかもしれませんが、時間がなければ余計に、子どもと接しているこの瞬間だけでも丁寧に向き合おうとする気持ちを忘れないでください。時間の多い少ないは問題ではないと思います。

叱る前に考えてください。なぜその行動を子どもがとったのかを。