きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

一人ひとりを大切に

最近、発達障害の記事や番組などをよく見かけるようになりました。それだけ発達障害の存在が認知されてきたからだと思います。多くの記事を読んでいて発達障害であるのかどうかというより、一人ひとり違う個人にどう向き合っていくのかということを問われているのではないかと思います。


日本人は、世界の国でも珍しいほぼ同一民族の国家です。今までは周りと一緒でなければ排除される社会がずっと続いてきました。ここにきてやっといろいろな人がいて、それぞれのあり方を尊重していこう、という方向に社会が向いてきたのではないかと思います。それが徐々にではありますが認められるようになって来たのは、少しですが社会が進歩し、日本が精神的に豊かになって来たのではないかと思うのです。


社会でも家庭でも同じことが言えると思います。

発達障害にしても、周りと違うことを取り上げて排除や非難するのではなく、同じ人間として手をつなぎ、補い合いながら生活していかなくてはならないと思います。パーフェクトな人間なんてきっといないでしょうから、誰しもできることとできないことがあります。そのできないことが、社会で生きていくうえで目立つのか目立たないのかの違いだけです。そう考えることによって、お互いに補い合って社会生活を営んでいくことが出来ると思うのです。


教師の職場の中でも、お互いの弱点や長所を上手く組み合わせて学年運営をしたり、学校運営をするのが理想です。それが出来ずに、誰かに仕事が偏ったり、お互いにいがみ合ったりしていると、子どもたちも上手く育つはずがありません。教師は子どもたちにとって一番身近なお手本です。周りの人を差別したり、周りの人と仲良くできなかったら、子どもたちもどうしていいかわからないでしょう。子どもたちの為にも、まず、教師が相手のことを考える姿勢を見せてあげてください。


出来ない事や出来ない人を責めるより、出来るようにみんなで考えていくことが、集団を上手く作っていく秘訣です。教師間でも子どもとでも同じことが言えます。それぞれの特性に合わせて働きやすい条件、居やすい場所を考えていくことによってパフォーマンスがあがり、みんながやる気になれます。それは、認め合うことから始まると思いませんか?

子どももそして仲間も認め合い大事に思うことができれば、多少の違いは関係ないのではないでしょうか。

「人は違って当たり前」そこから始めて、差別のない豊かな社会にしていきたいですね。そのお手本になってください。