きぬさや自由帳

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STEAM教育ってなに?

STEAM教育って?

3月14日付の朝日新聞教育欄に載っていた「STEAM教育」。科学・技術・工学・芸術・数学などの領域を横断的に学ぶことを通じて、様々な社会的課題の解決などにつなげる教育だそうです。

ここでは、以前から進めていた課題解決型学習と、STEAM教育を融合した教育に取り組んでいる埼玉県の戸田市立戸田東小学校がとり上げられていました。

○○教育と本当に毎年のように新しい言葉が出てきます。出てくるたびに「なにをするの?」「どうするの?」という感じですよね。でも、「いろいろな教科を結びつける」や「教科を横断的に学ぶ」というのは、結局「総合的な学習」の進化系のようなものなのでしょうか。


教師の役割は?

新しい機器(ここでは高性能PCや3Dプリンター)やソフトを使い、課題を解決するために主体的に考え行動していくということは、使うものが変わってきただけで目指すところは同じではないかと思います。子どもたちがどれだけ自分たちで考えて課題を解決しながら目標に迫るか。このような教育では、教師はサポート役なのです。

ただ、このサポート役というのが案外難しい。まず、新しいことに取り組もうとする意欲が教師の方に求められます。初めからすべてを分っていなくてもまず始める勇気と子どもとともに新しいことを学んでいこうとする意欲。グループで少しずつ違うことに取り組んでいくときにそれぞれに柔軟に対応できる頭の柔らかさ。毎年同じことを教科書通りに教えているのが楽だと思っていてはダメなのです。


でも、このような横断的な学習は、子どもだけでなく教師自身も新しい発見があり純粋に楽しめる授業になりえます。PCが苦手だから無理とか、この分野は苦手だから不安ではなく、子どもとともに飛び込んでみることが自分のスキルアップにもつながると思います。

かつてPCがまだ導入され始めた頃、ワープロですら触っていなかった私が必要に迫られて取り組んだ情報教育が現役の最後まで、そして今でも役に立っています。自分だけで取り組むのでなく、子どもや周りの先生と共に取り組むことで、新しい世界が開けると思います。


このSTEAM教育もまずは難しく考えるより、できることから身近な課題に取り組むことが大事なのではないかと思います。どんなこともそうでしょうが、真剣に取り組めば取り組むほど面白さがわかってきます。新しい教育というより子どもたちが主体的に問題を解決していく学習を楽しんでみてはいかがでしょう。