きぬさや自由帳

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中学生になる前に

中学入学前に何をする?

春休み前のこの時期、案外子どもたちは中学校での生活、特に学習面での不安を持っているかもしれません。日頃から塾に通って勉強している子はそうでもないでしょうが、それ以外の子、特に兄や姉のいない子にとって中学校での勉強についていけるか不安に思っている子も多いはずです。

でも、不安に思っているということは不安を解消するために勉強を主体的にするチャンスでもあります。少し背中を押すだけでやり始めるかもしれません。このチャンスを逃さないでください。

まず、この時期に塾を考える子も多いと思います。広告も多く、みんなが行きだすので「行かないといけないかも」と思う子は多いようです。本人が行きたいのであれば、行かせてあげるのはいいと思います。いずれ入塾するつもりなら、特典があったり、小学校の復習ができたりと、少しでも早いこの時期のほうがいいでしょう。

では、塾に行かないとダメなのでしょうか?

塾に行かないのであれば自分で復習すればいいのです。

まず、すべての教科の基礎になる読み取り、つまり国語の力はプリントより読書です。読書が嫌いな子なら、好きなジャンルの本を探すにも、宿題のないこの春休みは良い時です。一人では読書しにくい子でも、友だちと一緒の本を読んで話し合ったりすると続きやすいです。もちろん親子や兄弟でもOKです。

そして、案外すぐに結果が出るのが算数です。今まで算数が苦手でも3年生くらいの問題からやり直せば苦手意識を克服できることが多いです。教科書があれば教科書をやり直してもいいですし、なければ問題数が少なく1ページ10分以下でできる問題集などをすすめてください。ただし、四則計算(+、-、×、÷)のやり方が身についていない場合はそこがクリアできないと難しいです。計算が遅くてもやり方がわかっていれば大丈夫です。

私自身、小学校の時算数が大の苦手でしたが、中学入学前に3年からの復習をしたおかげで、中学の数学は得意科目になりました。実は計算が苦手だったのです。算数と数学は違います。もちろん計算は速くて間違えないに越したことはないですが、計算が苦手でも、筋道をたてて考えることができれば数学はできます。何となく苦手意識を引きずることがないようにできたら良いと思います。

苦手な科目は克服しておきたいのですが、中には興味に偏りのある子もいます。そんな子は苦手な教科の克服に力を入れるとかえって学習意欲を失ってしまいます。今までの成績と傾向を見てどんなことに興味を持ちそうか考えてあげましょう。

あくまでも子どもがやる気がなければ力はつきません。させる勉強は時間の無駄です。それならば好きなことに時間を使った方が良いと思います。ただ、一番いけないのはだらだら過ごすことです。遊びでもなんでも「これをやった!」と残るような春休みにできるといいですね。

新しい世界に飛び込むときにはみんな不安です。不安を解消しようと少しでもやる気があるなら、親として是非、後押ししてあげてください。