きぬさや自由帳

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子どもの自傷行為について

コロナ禍で小中学生の7人に1人が自傷行動!

子どもの自傷行為なんて関係ないとおもっていませんか?「コロナ禍で、小中学生のおよそ7人に1人が自分の体を傷つける「自傷」をしている。」と報告しているのは、朝日新聞の10月13日付けの「くらしの相談室」の児童精神科医 山口有紗さんとの対談記事です。

自傷というと、「リストカットなどの皮膚を切ったり焼いたりすること」だけと思われますが、広い意味では、家出などの自分を間接的に傷つける行為なども自傷ととらえることができる、と先生は言われています。

確かに、クラスでも自分で髪の毛を抜いてしまい円形脱毛になる子やイライラしているときに自分の手をつねったり噛んだりする子がいます。

誰にでも起こりうることで、もしかしたら自分の子どもも、しんどさを抱えていて自傷するかもしれないという気持ちで準備しておくことが大切とはその通りでしょう。

どんな準備をするのか?・・・心構えをしておくことです!

自傷は心のしんどさに対しての防御反応ですから、「何かしらの機能があるかもしれない」というまなざしが大切。自傷を無理にやめさせるとかえってしんどくなるかもしれない。

・すぐに介入しないでまず子どもをしっかり観察し、心の中に思いをはせることが大事。

・頭ごなしに叱る、命の大切さを説く、二度としませんと約束させる、許可なく他の人に言うなどは、避けなければいけない。

もし、自分の子が自傷行為をしたら、むやみに怒らずに、なにか意味があると思うようにする。そんな心構えが必要だと書かれています。

子どもはどこかでこころのしんどさを感じたら、自分で立て直そうとしていろいろな行動をとります。それは大人でも同じです。でも、経験の浅い子どもは大人には理解できない方法をとることがあります。けれども、その行動にはやはり何かの意味があるのです。その行動をとった裏にあるしんどさをわかってあげないと「やめなさい。」だけでは結局やめさせられません。

でも、ついつい怒ってしまいますよね。そんな時は、後でいいので「あなたのことが大事だよ。」「あなたのことが好きだよ。」としっかり伝えてあげましょう。

心配になった時には、厚生労働省のホームページ(https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/)にSNSや電話で相談できる窓口がまとめて紹介してあります。お住いの市町村の教育相談や各学校でのカウンセラーの相談なども活用できると思います。まず、担任に相談して学校での様子を聞いて足並みをそろえるのも大事なことです。

普段から子どもたちとかかわって観察してくださいね。