釜淵の滝
次に訪れたのは、宮沢賢治ゆかりの「釜淵の滝」です。花巻温泉郷の中にあり、宮沢賢治の「台川」の中にも出てきます(読んだことないのですが)。岩手県では宮沢賢治に関係したところを「イーハトーブの風景地」として指定しています。通り過ぎた道沿いにはイーハトーブ火山局というところもありました。車で自由に回っているなら寄ってみたくなるような、ちょっと興味を引くネイミングです。
この「釜淵の滝」は「回顧の滝」と趣が違い、横に広い岩の上を流れています。お釜をひっくり返したような岩を流れているということでこの名前があるのだそうです。
ここでも雨でしたが、駐車場から滝までは15分ほどの下りで、往復30分ほどの散策でした。途中にクマよけのベルがいくつも置いてあって「クマが出る」のを実感。本当に出たらこわいなあ!
この日は一日雨でしたが、雨対策は万全。オーバーパンツで足元をカバーして、ウインドブレーカーで上半身もカバー。傘も差しながら散策しました。それだけ着ていても暑くもなく(釜淵の滝までは多少汗をかきましたが)、大阪より涼しい東北を感じながら散策を楽しみました。
釜淵の滝を出てバスでもう少し行くと、いよいよツアーのタイトルにもなっている、17の湯船を備える名旅館 花巻温泉郷の新鉛温泉の「結びの宿 愛隣館」に到着しました。
結びの宿 愛隣館
新鉛温泉にはこのお宿しかないのですが、鉛温泉なんてあまり魅力のない名前だと思いませんか?実はその昔ここにあった金山にちなんで「黄金温泉」と名付けたそうなのですが、金が取れるならと税金を高くされるのを嫌って「鉛温泉」にしたそうです。昔から節税のために知恵を使っていたのですね。
お部屋も広々、畳のお部屋にベッドがありました。夕食は懐石でしたが、食べきれないくらいのお料理!
そしてお風呂は・・・、さすがにタイトルになるだけあります。大きな3つの大浴場(山の湯・森の湯・川の湯)があり、その中にも内湯と露天風呂がそれぞれ複数あります。渓谷を眺めながら入る露天風呂は最高です。山の湯と森の湯が偶数奇数の日によって男女が交代し、川の湯は午前男子・午後女子となっていて、一泊すれば17ある湯船すべてに入れます。もちろんすべてのお風呂に入ってきました。夜には津軽三味線のショーもあり、さすがに名旅館!一日の疲れを洗い流し、ふやけるくらい湯船につかり、1日目が終わりました。