きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

「約束」守ってくれますか?

きちんと約束したのに・・・

「子どもと約束したのに、ちっとも守らない。注意すると喧嘩になる」そんなことはありませんか?

「約束した」と言ってもどちらかというと、「約束させた」つまり親が一方的に押し付けた約束が多いのではないでしょうか。例えば、「ゲームは1時間以内」とか「帰ったらすぐに宿題をする」とか。「○○をしなさい。約束です」と半ば強制的に約束させて約束をやぶったと怒っていませんか。


発達障害の子どもたち、特に集団行動が苦手だったりコミュニケーションが苦手だったりする子どもを育てるのは、その特性を知っていないとかなり大変です。最近はメディアでもよく取り上げられているので、以前より理解が広まっているように思いますが、こちらの思う通りには動いてくれないものです。発達障害がなくても、こちらの思い通りに子どもを従わせようとすることに無理があるのです。親が不適切な対応をとっているとどんな子でもきちんと育たないということもあり得ます。


発達障害と診断された子どもの親が子どものほめ方や接し方などを学ぶ「ペアレント・トレーニング」というのがあります。これは医療機関で行われるものですが、どんな子どもを育てるのにも応用できるヒントがあります。

それは、「子どもの行動を三つに分けて対処する」というものです。

「好ましい行動」・・・ほめる

「好ましくない行動」・・・注目を与えないために無視する

「危険な行動」・・・警告を与える

        (朝日新聞 発達「障害」でなくなる日 より)


子どもは、百回叱っても、千回叱ってもなかなかやめてくれません。

特に小さい子にとって叱ってもらうことは一つの快感なのです。その時は親の全部の気持ちが自分に向くわけですから!それよりはよい時にほめてよい行動を強化した方がいいのです。

本当に禁止するのは「危険な時」だけ。普段から叱られている子は、危険な事も他の事も同じようにとらえてしまいますが、普段叱られていなければ「これはダメなんだ」とはっきり理解するのです。その為にも普段から叱っていてはダメですし、子どもと対等に喧嘩していてはダメです。


ただ、「ほめるところがない」と思う方もいるでしょう。それはハードルを上げ過ぎているからではありませんか?ほんの些細な事でも良いのです。帰って来て「ただいま」が大きな声で言えた。今日は宿題ができていた。手紙がきちんと出せている。昨日までできなかったことができただけでなく、普段より少しだけよかったことでも。当たり前の事でも。できたことをほめることが良い習慣を身につける鉄則なのです。そして、ほめると子どもも自分も気分も良くなるのです。

親の要求に無理をしてついてくる子もいますが、やはりどこかでしんどくなることが多いのです。それは大きくなってから引きこもりなどいろいろな形となって出てくることもあります。

子どもとの関係が上手くいかない時は、自らの行動を振り返ってください。子どものためと言いながら、案外自分のエゴを押し付けていませんか?放任もダメですが、子どもを一人の人格として扱うことが大事です。例えどんなに小さな子どもであっても!