きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

明日は3.11 東日本大震災の日です

あれから12年

東日本大震災から明日で12年。津波の怖さを思い知らされたあの日を思い出します。それぞれの学校ではこの時期に合わせて避難訓練が計画されていると思いますが、それだけで大丈夫なのでしょうか?


朝のラジオで「釜石の奇跡」の当事者である釜石小学校の当時の校長先生が次のようにお話されていていました。

その日は昼までの授業の日で、地震が起こった時、子どもたちは家や遊び場所等いろいろな所に散らばっていたのです。でもそれぞれの子どもたちが自分で判断して命を守ることができました。それは、自分たちでハザードマップを作るために歩き、近くの避難場所を把握するという日頃からの取り組みがあったからだそうです。

東日本大震災の後、校区のハザードマップを作った学校も多いのではないでしょうか?でも、毎年ハザードマップを自分たちの生活と結び付ける活動をしていますか?


今思うと私の勤めていた学校ではしていませんでした。避難訓練はしますし、教員の中ではその時の動きや避難経路について毎年議論していました。でも、放課後の子どもたちがどう避難すればいいのかは詳しく話し合っていませんでしたし、学校から指示することはなかったです。「学校に避難するようにお家の人と話し合っておきましょう。」と話しかけるくらいです。個人的には避難訓練の前後で一時間くらいとって震災のことや避難について子どもたちと話していましたが、話すだけでした。

子どもたちは学校にいる時間より、それ以外の時間の方が長いのですから、そのような時にも身を守れるような指導が必要だと思います。家の近くの避難できる建物などもきちんと調べて、毎年確認していかないといけないのではないかと思いました。

日本はプレートの崖っぷちに位置して、いつどこで地震が起きても不思議でない国です。今までの地震を教訓に少しでも人的被害を減らすようにするためには、普段からの心構えが大事だと思います。子どもたちには、東日本大震災の話と、いつどこで起こるかわからない地震に自分たちが備えるために、一日の生活の中で地震が起こったらどんな行動を取ったらいいのか各自でシュミレーションさせてみてください。

いろいろと忙しいこの時期ですが、命を守るための大事な学習です。時間をとって話し合い、もしもの時に備えてください。学校全体での取り組みはもちろん大事ですが、クラスの子どもたちに度々働きかけられるのは担任です。「天災は忘れたころにやって来る」にならないように普段からの声掛けが子どもたちの命を救うものと思います。時間を取って考えさせてください。