防災意識を育てよう
大阪に住んでいると、年明けから阪神淡路大震災関連のニュースが多く報道されています。あれから28年、阪神淡路大震災を知らない世代の人たちが先生になっていると考えるとなんだか不思議な気がします。
*キラウエア火山
毎年1月17日にはたぶん、関西では震災の話と防災の話があると思うのですが、経験していない先生方も身近な人から話を聞いて、子どもたちに話してあげてください。
東日本地域では、2011年3月11日の大地震のことがまだまだ心に残っていて、その時期にお話をされると思うのですが、それぞれの地域で身近に起きた災害について伝えていくことで防災の意識を高められると思います。地震にしても風水害にしても防げないものがほとんどです。いつも想定外のことが起こり、いつどこで起こるかもわかりません。そして日本は正にがけっぷちの位置にあって、いつどこで地震が起こっても不思議でない国です。小さい頃からきちんとした防災意識を身につけておかないと、命が守れないと思います。
私は、理科で水の流れの勉強や大地の勉強をする時だけでなく、避難訓練の時や阪神淡路、東日本の大震災、関東大震災の9月1日などに、その時々に学年に合わせて話をしていました。地震などの怖さを知って、自分で自分の身を守ることが一番大事です。低学年には低学年の身の守り方があります。普段から歩き方やもしもの時の行動、家族との連絡手段などをことあるごとに話しておくことで、少しでも防災意識が高まると信じています。
明日は阪神淡路大震災から28年。この日も何か子どもたちに役に立つ防災の知識を授けてあげてください。低学年の子は少し怖がるかもしれませんが自分の命を守るためです。わかる範囲で考えさせてください。また、家族とはぐれたらどうするのかお家で話し合う宿題を出すのもいいかもしれません。大人も忙しさにまぎれて防災意識が薄くなっている時もあります。子どもからの問題提起で家族の中に防災意識が高まれば、少しでも多くの命が救われるかもしれません。
*別府海地獄
28年前まで私は大阪付近には大きな地震は起こらないと信じていました。でも、あの明け方の生まれて初めての大きな揺れと数日間大阪からも見えていた神戸の火災の煙を忘れることはないでしょう。
体験したからわかるのでは手遅れです。いつ起こるかわからない地震や災害に備える心構えがとても大事だと思います。それを教えるのも教師の務めだと思います。