きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

子どもの「お腹が痛い」に気をつけて!

新学期元気に学校に行っていますか?

子どもはよくお腹だけでなくいろいろなところが痛くなります。人間の体は良い時ばかりではなく、ちょっとしたことでしんどくなったり痛くなったり。そして、子どもは今まで経験したことがないことだと、ちょっとした痛みでも訴えることもあります。痛みの様子を詳しく聞いて(どのあたりがどのように痛いのか)たいしたことがなさそうなら「それなら大丈夫痛いことがみんなあるよ。こうしていればいいよ。」と教えてあげれば、それで納得して、そのうち治ってしまいます。不安を解消してあげることが大事なのです。もちろん本当に病気の時はすぐに病院です。

*仙台うみの杜水族館:ウミガメ


ただ、病院に行っても悪いところがないことがあります。8月30日付の朝日新聞の社会面にも載っていましたが、子どもの腹痛の中には精神的な不安やうつ病の症状として出る場合があります。新聞によると週1回以上腹痛がある子の約半数が中等度以上のうつ症状がみられるそうです。

実際私の経験でも、不登校などの最初の症状は腹痛が多かったです。朝行く前にお腹が痛いのにお昼ごろになると治る。夜は登校するつもりなのに朝またお腹が痛くなる。最初お家の人は学校に行きたくないから仮病なのかと疑がう人もいました。ただ、私が朝迎えに行った子は、明らかに顔つきが違うのです。本当に暗い病的な顔になっていました。このようなことは何人かのお子さんに見られました。

*仙台うみの杜水族館:イグアナ


大人でもそうですが、心の不調は腹痛として現れることが多いです。

新学期の始まるこの時期お子さんの腹痛に注意してあげてください。ただし、なぜ?という理由を聞いてもわからないこともあります。「学校で嫌なことがあるの?」と聞くと、自覚がなければ子どもはなにか学校での理由を探してしまいますので、かえって原因が分かりにくくなることもあります。

子どもの学校にいけない理由は学校だけではないのです。前に述べた子は、後で聞いてわかったのですが、その時期、ご両親が不仲でご家庭の中がぎくしゃくしていての事だったのです。また、ある1年生の子は、お母さんが4月から働き出して鍵っ子になったのが原因でした。家庭での不安定さが不登校を引き起こすことは結構多くて、学校に行っている間に家の人がいなくなるかもという不安で不登校になったり、腹痛を起こしたりします。わかりにくいことに、本人はなぜ行きたくないのかお腹が痛いのかわからないのです。何となく不安なのです。このような子は低学年に多く見られます。

*仙台うみの杜水族館:ウツボ


度々お腹が痛くなるのは、体か精神のどちらかが不調に落ちいっている証拠です。
早めに医師の診察を受けることをお勧めします。また、本人に寄り添ってどんなところがしんどくなっているのかじっくり見極めてくださいね。