きぬさや自由帳

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自己肯定感って

「自己肯定感上がったら幸せなの?」

先日新聞の中の「自己肯定感上がったら幸せなの?」(朝日新聞8/15)という記事を読んで、自分自身反省をしました。


「自己肯定感が低いとダメ」「自己肯定感をはぐくむ必要がある」という固定観念にとらわれていたということに気付いたのです。今の世の中「○○がいい」ということが言われるといつの間にかそのことがすごく大事に思えて、「良くないことはダメ」と思いがちになり、「いい」方に向かわせようという力が働く。その波にのまれていたのではないかと思えたのです。


親や教師が、子どもの自己肯定感を高めるためにどのようにしたらいいのかを考えることは悪いことではないと思うのですが、自己肯定感が低い子がダメと思うのは良くないと思うのです。高いほうが良いと思うことも・・・。自己肯定感は他人から高い低いと評価されるものではないのだと思います。まさに、「自己肯定感は自分を支える柱であって、他人を攻撃する道具ではない」のでしょう。

「高い」ことが無条件に良い事でもなく、「自己肯定感を上げなくても幸せに生きることだってできる」。


なんだか、「○○がいい」と言われるとそれにとらわれることで、かえって不幸な人を増やしていくという構図があるように思えました。「自己肯定感が低いからダメな子だ」なんて思われる子どもはまさに「不幸」になってしまいます。


教育界でもいろいろな言葉が叫ばれては消えていきます。ついつい言葉に踊らされ、流行に飲み込まれてしまうのですが、大事なのは子どもたちの将来にとってどんなことが必要で、どうしてあげたらよりベターなのかをいつも真剣に考えてあげることと、子どもにレッテルを張らないことなのかもしれないと思いました。


子育てや教育の正解は誰にもわかりません。時々立ち止まって子どもの様子を見て、その時に考えられるベストを尽くす。その積み重ねしかないのでしょう。後悔しても戻れませんから後悔するより、今からどうするかを考えていくことが大事だと思います。いろいろな言葉や周りの評価に踊らされることなく、その時その場でしっかり考えて何がいいのか、どうすればいいのかを導き出すのが子育てや教育ではないかと改めて思いました。