2日目 新鉛温泉にて
次の日目覚めたら雨が上がっていました。やったー!
温泉で朝からのんびり?(17の湯船を全部制覇しないと!)そのあとバイキングの朝ごはんを済ませたら、この日はいよいよドラゴンアイとご対面です。
八幡平(はちまんたい)
*山頂
「八幡平」は岩手県と秋田県にまたがるなだらかな高原です。この八幡平の頂上に向かう道路がアスピーテラインと命名されているように、この辺りは火山です。アスピーテはハワイ島のマウナケアやマウナロアなで有名な、なだらかな楯状火山の事です。ただ、最近では日本のアスピーテと言われていたものは成層火山が浸食されてなだらかになったものか、小規模な溶岩流が重なったもので楯状火山ではないと言われているそうです。私にとっては何火山でもあまり関係ないけど・・・、アスピーテラインという名前はステキですよね。この辺りの1613mの八幡平の頂上付近には火山湖があり、周りは湿原になっています。アスピーテラインを車で登っていると1か月前に行った立山と似ていると思いました。そういえば、立山でアスピーテラインが開通したニュースを見たのを思い出しました。ここも冬季は閉鎖していて、一か月前は雪の壁があったのです。
駐車場から3つの班に分かれ、それぞれにガイドさんについてもらってドラゴンアイを目指します。今は便利なライブ映像があるので、誰でも今日のドラゴンアイを映像で見ることができます。数日前に見た所では目にはなっているけれども中の瞳はできていなかったです。さて、その日は・・。
駐車場にもう雪の壁はありませんでしたが、ドラゴンアイに向かう道にはまだ雪が残っています。天気は回復しましたが、今日もオーバーパンツとウインドブレーカー、それに靴が濡れないように靴カバーもして万全を期しました。
ガイドさんは、咲いている花の解説やアスピーテの話などいろいろな事を教えてくださいました。30分くらい山を登ると、いよいよドラゴンアイとご対面です。鏡沼という小さな沼は、外側だけ解けて青い水をたたえていました。中の盛り上がった雪の真ん中あたりは解けかけていそうでしたが、残念ながらガイドブックの写真のようにはなっていなかったです。でも十分に不思議な美しい景色でした。これがあのような完全な姿になるのは何年に一度なのかもしれないなあと思いながら、写真を撮りました。
更に八幡平の頂上へ。木の周りだけ雪がへこんでいたり、多くの木の枝が下に垂れ下がっていたり、倒れた木があったり。雪はとける時、上からとけないで下からとけるので枝の上に載った雪の重りで枝が下がります。雪の重みで倒れた木でも、折れていなければ雪がとけると立ち上がってくるのだそうです。また、この辺りは風雪で樹氷ができるそうで、樹氷ができるとその中は少し暖かくて木が生きていける、樹氷がつかなければ寒さで立ち枯れてしまうそうです。すごく過酷な中で生きている木々を見ていると自然の偉大さを感じられました。
今回このコースは今シーズンの初回だったので、八幡平の頂上まで行けたのですが、予定時間をかなりオーバーしたので、次回からはドラゴンアイまで行って引き返すコースになるだろうと添乗員さんが言っておられました。そんなこともあるんですね。それを聞いて、頂上まで行けてすごく得をした気分になりました。