きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

教員・保育士・介護士 共通することは?

教員・保育士・介護士・・・ダークな職業?

昨年の公立小中高の教員の病休の数が最多になったとの文科省の報告がありましたが、コロナの影響でより仕事は増えるし、教員間のコミュニケーションは取れないし、人員は配置されないし、精神的にしんどい人が増えるのは当たり前ではないでしょうか。

保育園や老人ホームでの虐待も話題になっていますが、これも人員がもっと多ければ、ゆとりができるし、他の人の目も入りやすく防げる可能性が多いと思います。

担い手の問題に関して言えば、老人福祉と保育、教育の問題はすべて根が同じのような気がするのは私だけでしょうか?

どれも責任が重く忙しいのに報酬が少ないため人手不足になり、それで一層忙しくなり人が集まらない。ますますダークな職場になっていく。


これらは直接人にかかわる仕事です。手抜きすれば下手をすると命にかかわる。とても責任が重く、必要不可欠な仕事なのに世の中からは軽く見られているのではないでしょうか。

出石城

経済成長時には教員も給与が少しずつ上がっていましたし、不況時に潰れないということで、公務員である教員が花形の職業だった時代もありました。しかし、その後世の中は長い経済低迷期に入り、教員の給料も上がらないというより下げられることに・・。教員に限っては、一律4%の上乗せで残業代も出ないのです。また、時代のニーズで仕事はどんどん増えていきましたが、人員は増えません。

子どもの減少に伴い、採用がなくなり正に教員になれない時代を経て、団塊世代の大量退職に伴い多くの採用が行われるようになった時には、教員はダークな職業になっていたのです。

彦根城


おまけに今、何でもかんでも学校のせいにしていませんか?子どもが事件を起こしても自殺しても学校は何をしていたのかと追及される。日常でも保護者からの突き上げも多く、昔のように先生に対する「尊敬」なんてありません。「尊敬」が欲しいわけではないのですが、どちらかというと学校は文句を言っても反発されない、文句のいいやすいところになっているのです。(もちろん学校がすべて悪くないわけではありませんが。)

「はあ?そう言われても・・。」というようなご意見も持ち込まれます。でも、保護者と喧嘩したら子どもに悪影響が出ますから、まさに「ご無理ごもっとも」なんでも受け入れざるを得ないのです。ストレスが溜まります。これは、きっと幼稚園や保育園、老人ホームなどでも一緒じゃないでしょうか。みんなお世話になるところなのに、人格形成に大事な所なのに、世の中から大事にされていないのではないでしょうか。それでは、ますます仕事として避けられますよね。

彦根城

「教育は百年の計」です。国は百年後を見据えた教育をしてほしいと思います。どんな国にするために、どんな人を育てたいのかを。そして、そこにこそお金をかけないといけないのではないでしょうか。

まあ、その政府を選んでいるのは私たち国民です。つまるところ、教育などを重視していないのは私たち?

投票率が50%を切っている我が国は、誰かに政治を丸投げしても上手くいく平和な国なのかもしれません。でも、国民みんな(特に若い人)が政治に関心を持って悪いところを直そうとしないと日本の将来は明るくならないような気がするのですが・・・。