きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

熊野三山旅日記5

大門坂を歩こう!

おはようございます!でまず朝風呂に。旅の醍醐味ですね。まだ明けていない空には星たちが・・・。そして漁に出ていた船が帰って来ていました。明かりがついていたのでイカ釣り漁船なのでしょうか。「寒いのに一晩中本当にご苦労様でした!」という気持ちになりました。


前日、休暇村のパンフレットの中に、熊野古道「大門坂を歩こう!」という語り部さんと歩くプランがあるというのを見つけてフロントにお願いしておいたのです。朝風呂のあとバイキングの朝食をしっかりいただいて(いつものように少し食べ過ぎて)8時ごろホテルを出発して大門坂へ。

「大門坂」から「熊野那智大社」「青岸渡寺」「那智の滝」などの名所を語り部さんと一緒に歩く2時間ほどのコースです。費用は一人1500円。定員20人だったのですが、この時は私たち二人だけ!3000円で専属のガイドをしていただけて、なんだか悪いなあと思うくらいでした。


9時の待ち合わせでしたが、8時40分ごろ待ち合わせの「大門坂の駐車場」に着きました。少し待っていると、車が一台着いて、ほどなくガイドの橋口さんが声をかけてくださいました。とても明るく優しい感じの女性ですぐに打ち解けることができました。その日は私たちだけだったので、すぐに出発。大門坂の駐車場は、熊野古道の一部の大門坂と呼ばれる参詣道の始まりの所にあるのです。

ロータリークラブがわかりやすいように立ててくれた石碑の所を、左手に道を進むと、ほどなくよくパンフレットで見かける杉並木の熊野古道です。結構な坂道ですが説明を聞きながらゆっくりと登っていくと関所の跡が。

*関所から見える初めての滝

ここで振り向くと小さく那智の滝が見えるのです。教えてもらわないとわからない。橋口さん曰く「関所は、滝が見えることでお金を出す価値があると思える場所に作ってあるのでしょう。」正に、坂を上ってきて初めて滝の見えるところに絶妙に作られていたのだと感心しました。

*木の根元に鹿が!

途中で野生の鹿発見!橋口さんによると、コロナの影響で観光客が減り、野生の鹿が参道まで出てくるようになったのだそうです。この時は3頭の鹿がいました。

*二匹の鹿、わかりますか?


坂を上り切った所が少し広くなっているのですが、ここに大きな山門があったそうです。明治の廃仏棄釈の時、元々お寺と神社が一緒になっていたのを、仏教をやめるよう迫られて、山門を壊すことで山の上のお寺は助かったのだそうです。


そんな歴史の一コマも説明していただくとすっと頭に入りました。説明を読んでいたらすぐ忘れるのに。そこから熊野那智大社へ。いよいよ熊野三山最後の神社です。

・・・つづく・・・