きぬさや自由帳

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子どもの睡眠時間について

しっかり寝ていますか?

1月29日付の朝日新聞のフォーラムで「子どもたち、眠れてる?」という記事がありました。日本人は大人も子どもも睡眠時間の短さが指摘されていて、高校生の2人に1人は睡眠に何らかの問題を抱えているそうです。そして、睡眠に問題があると、登校意欲を喪失するリスクが2.2倍に、週一回の欠席リスクは2.4倍に高まるそうです。また、8時間未満の睡眠は自殺企図率が2.9倍になるという海外の研究もあるそうです。


小学生でも睡眠時間が少ない子が少なからずいました。そして、データは取っていませんが、睡眠時間の少ない子がいろいろと問題を抱えていることが多いと感じていました。大人の生活に影響されてしまい、子どもの発達段階に見合うだけの睡眠時間が確保されていないのが要因にあるように思います。

「子どもが朝早く起きると家事がはかどらないので、夜遅くまで起こしておいて、朝ゆっくり起きてくるようにしている。」というお母さんの話を聞いて「危ないなあ。」と思いました。遅く寝るのが習慣化してしまうと、寝付きにくくなることもあります。でも、朝は起きないといけない。寝不足で昼間ぼーっとしていても、「それが普通」と思ってしまう。


大人でも8時間くらい寝るのが健康のために良いというのは、いろいろな所で言われていることです。また、早起きは小さい時から習慣づけておくと学齢期になっても心配ありません。大人のいろいろな事情でどうしても無理な家庭もあるでしょうが、子どもにとって睡眠は、これからの心と体を作るためにとても大事です。寝ている間に体が作られていると言っても過言ではないのです。それを考えて生活のリズムを組み立ててほしいと思います。睡眠のリズムが崩れると心の不調の原因になるのです。反対に睡眠の不調を訴えたら、心の不調を疑わないといけません。気持ちよく眠れて心身の疲れを取ることが子どもには特に大事です。


我が家では、上の子が中学を卒業するまで9時に寝かせていました。そして、6時には全員起床。私が起きる時に有無を言わさず布団をたたんでしまうのです。高校で私学に進んだ長女、4月初めに学校から勉強合宿があり、帰宅して曰く、「晩御飯を食べた後も勉強があって、9時を過ぎると眠むたくて、眠むたくて。先生に9時に寝ていたと言ったら幼稚園児かと言われた!」(笑)

高校は宿題が多く、でも夜は起きてられないので、早朝3時ごろ起きて宿題をしていました。睡眠時間が一気に少なくなったのですが、電車の中で寝ていたようです。大人になった今では、遅くまで起きていられるようになっていますが、いつでもどこでも寝られる特技を持っています・・・。


9時に寝かせるのが良いか悪いかは、いろいろな意見もあるでしょうが、少なくとも小学生のうちは、最低8時間は眠れるようにリズムを組み立ててあげることをお勧めします。また、起きてから完全に脳が働くまでに2時間ほどかかるので、理想は10時までに寝て、6時に起きるでしょうか。もちろん、低学年であればもう少し睡眠時間がほしいですが。

しっかり睡眠がとれている子は元気ですし、いろいろな事に前向きになれます。

この機会に子どもの睡眠時間を見直してみてはいかがでしょうか。