教師の長時間労働どうすれば解消できる?
仕事を辞めてから新聞を読んでいます。隅々までとはいきませんが興味のある記事をざっと読むのに1時間。現役時代、新聞を読みたいと思ってもなかなか時間がなく読めませんでした。読むのは夜中、読み始めるとつい1時間くらい経ってしまい寝る時間がそれだけ遅くなる!結局新聞を開くのを避けていました。今は少し時間にゆとりができ新聞が読めることがうれしくて、忙しい方々に得た情報をおすそ分けできればと思っています。私目線が入ってしまうのはご容赦ください。
今、教職員の長時間労働のことが問題になっていますよね。そのせいで教員のなり手がない。何とかしなければ・・・。そこで出てきたのが中学校のクラブ活動での外部人材の活用です。
私は小学校の教師しかしていないので、詳しくはないのですが、中学校の教師をしていた友だちや夫が中学校の教師である同僚の話を聞いていても、実際大変だと思いました。放課後に部活の指導をするので、授業準備・事務処理などは部活の後で帰宅時間は遅くなり、土日は試合や練習でつぶれると・・・。自分の子どもが中学の時も土日のどちらかはクラブがあり、夏休みなども盆以外は毎日クラブに行っていたと思います。もちろん先生の指導の下で。
土日が仕事ということは、ほぼ休みなしで働かないといけないわけです。
そこで、土日の指導を先生以外でという案が出ているわけでしょう。そうすれば土日は休めるでしょうと。でも、考えてみてください。試合だけ他の人に任せられますか?
小学校でも課外クラブの指導をしている先生方がいます。保護者や民間の方に指導を助けてもらうと時間や体は助かるが指導方針などで違いが出て、それはそれでうまくやっていくのに大変だ。と悩んでおられました。
実際、考え方の違う人と一緒に指導することはかえって混乱を招きます。ということは土日だけ任せようとするとよほど打ち合わせをしないとうまくいかないとなりますよね。そうなると結局、負担軽減にならないだけでなく生徒指導にも支障があるように思います。中学勤務の友人曰く、クラブで作り上げた人間関係が生徒指導にすごく役に立つと言っていました。
では、どうすれば・・?教師の人数を大幅に増やして一人一人の負担を減らすか、クラブ活動をすべて外部委託するかでしょう。クラブ活動を教育の一環と考えるなら前者の教員数を増やす方が良いと思います。がどちらも結局お金がかかることなので中途半端な改革案しか出てこないのですよね。おまけに当事者丸投げで。クラブ活動を充実させることで生徒の居場所を作るなど大きな教育効果もあると思うので、是非、抜本的な改革をしてほしいと思います。国の未来は教育にかかっているのですから!