フリースクールって聞いたことありますか?
学校外の学びの場がフリースクールですが、新聞に校内にフリースクールを作っている市があるというニュースが載っていました。すごく良い取り組みだと思いました。なぜって?今の子どもたちの中には、決まった枠の中に入るのが苦手な子や友達付き合いが苦手な子、大勢の中では自分を出せない子が一定数いるからです。
「みんな違ってみんないい。」個性を大事にされて育ってきた子どもたちが学齢期になると学校、学級という一定の枠の中に入ることを強いられます。日本ではまだクラスの定員は35人~40人、とても個性を大事にできる人数ではありません。
人数の少ないクラスであったとしても、学習指導要領で決められた学習を決められた時間内に履修させなければなりません。子どもに合わせて学習の進度を変えることはなかなか難しい。また、横並びの好きな日本人の体質から、みんなの中にいながら自分だけゆっくりと進むことはやはりプライドが許さないでしょう。
そんな中で不登校になる子を結構見てきました。別室登校していた子、お母さんがずっと付き添っていた子、適応教室(教育センター等の)に通っていた子、山の学校に転校した子。
そんな子どもたちの居所が学校の中にあったら、そしてその子たちにきちんと担当する先生がついていたら、すこしでも社会性を付けられる場になると思います。別室登校している子は、専任の先生がいないので、いつかはクラスに戻ってほしいというプレッシャーをかけられてしまいます。それでまた元に戻ってしまうということを繰り返してしまう。どんな子にも居場所を作ることが「個性が大事」と言ってきた教育の責任だと思うのですが・・・。
現場の先生はそれでなくても仕事量が増えてなかなかプラスアルファの仕事を長く続けることが難しいのが現状です。みんな元気に楽しく集団生活を送ってほしいと思っていても、それが難しい子に寄り添って考えてあげたくても時間がない。
校内や校外のフリースクールにもっと予算をつけていろいろな個性の子が許される、そしてその中でいろいろな学習ができる、そんな学校や世の中であってほしいと思います。今は人と話せなくてもできる仕事がある世の中なのですから、多様性のある学びができる場を是非つくってほしいと思います!
*錦帯橋