きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

「すみません」から「ありがとう」へ

ついつい「すいません」と言いますが・・・

口癖のようになっている「すいません」。自転車で細い道を譲ってもらった時、口をついて出るのは「すいません」。「すいません」は「すみません」よりくだけた言葉なのだそうです。また、「すみません」自体、相手をやや軽んじているように受け止められがちなので、ビジネスでは適切でないようです。が、いろいろな場面で申し訳ない時や感謝しているときなどについ使ってしまっています。

延命寺:楓


10月21日付け朝日新聞のオピニオン&フォーラムの「脱・すみません」の輪を読んで、確かに、多くの場合「すみません」より「ありがとう」の方が雰囲気もなごみ、言われた方は嬉しいだろうなと思いました。

この記事は6月の心理学者の相川充さんの提案に対する実践する人からの共感や意見・提案などを取り上げた記事です。よく、外国の方が日本語の「すみません」と「ありがとう」の使い分けが難しいと言われる話を聞いたことがありますが、これは日本語の良いところでなく、改めた方が良いところではないかと思いました。

浅草寺:神木イチョウ


記事の中にカフェを営む方から「お待たせして、すみません」と言っていたが、外国人に言っていた“Thank you for waiting”の方が良いと感じて、「お待ちいただき、ありがとうございます」に変えたら、雰囲気が和むようになったとの意見が寄せられていました。確かに「すみません」と言われると恐縮しますが、「ありがとう」と言われるとちょっとうれしくなります。

また、「お疲れ様」もやめませんか。という提案もありました。

以前、ゴミ収集車の方に「お疲れ様です」と言ったら、横にいた娘に「それは失礼やろ、ありがとうございますの方がええんちゃう。」と言われ、改めて調べてみました。

なんと、「お疲れ様」は社内(身内?)に使うことの多い言葉だそうです。また、類義語の「ご苦労様」は目上から目下の人に使う言葉なのだそうです。調べるところで多少違いがあるようですが、日本語って難しいですね!ビジネスの世界のような上下関係のあまりない世界で生きてきたので、今まで深く考えずに使っていました。失礼だったのですね!

由布島:ガジュマル


そんなことを考えても「ありがとう」って万能!是非、実践したいと思いました。

そう決意して、自転車で出かけた道でつい「すいません」と叫ぶ私。なかなか癖は抜けません・・・。

秋の行楽シーズンどこに行きますか?

秋が深まり、紅葉がそろそろ色付く季節になってきました。夏のように長いお休みはありませんが、近場に秋を見つけに行く方も多いのでは?

計画を立てる時に

テレビやラジオ、新聞や雑誌などにもお出かけスポットがたくさん紹介されています。家族で相談してお出かけしてはいかがですか?その時に少し考えてほしい事があります。

計画を立てる時から子どもたちを話し合いの中に入れてあげてほしいのです。行事ってしているときも楽しいのですが、計画しているときがまた楽しいですよね。雨の日や食事時に家族みんなで「ここが良い」「あそこが良い」と話をすることが一つの楽しみになると思うのです。

屋久島にて

子どもたちを入れて話し合うのは、ある意味面倒です。特に初めのうちはわけがわかっていませんから。でも、大人が決めていても、その話し合いの中にいるだけで楽しさはその時から始まりますし、計画の立て方もだんだんわかってきます。計画が立てられるという能力は、実は大切な能力です。

どんなことがしたい?どんなところに行きたい?と聞いてあげて、そこから組み立てていくなんて最高です。子どもたちにとっても、より主体的に行事を楽しめるようになります。また、終わった後も次につながる話し合いができるでしょう。もちろん、初めの意見からどんどん変わってもOKです。話し合いの場にいれば、勝手に変えられたとは思わないはずです。

屋久島のパパイヤ


お金をかけるだけが遊びではないので、近くの公園に行くのもgood。朝から持ち上がったその日の計画でも、何する?何を持っていく?などちょっと子どもの意見を聞くだけでも、子どもの主体性が育ちます。

都道府県の広報などにも秋のお出かけスポットが載っていたりします。野外だけでなく、工場見学(予約が必要なところが多いですが)、公共施設のイベントなど、秋は多くの行事があります。上手く利用して、安上がりに楽しい週末にして、秋を満喫してください。


例えば、「府営公園 イベント」で検索すると大阪府営公園の秋のイベントが出てきます。楽しそうですよ!他に消費者フェアや緑化フェア、博物館の特別展なども子どもは無料の所も多いです。秋の行楽シーズン、家族みんなで、計画を立てるところから楽しんでください。

性教育を考える

ここ最近、性教育のあり方が議論されるようになり、日本の性教育の遅れが指摘されるようになってきました。1990年代の性教育へのバッシングから失われた30年を経て、ようやく動き出そうとしているのだと思います。

*白い彼岸花

私は、性教育はとても大事な教育だと思っています。命の根源にふれることは、自分も他人も大事にするための人権教育であり、科学的に理解することによってお互いを思いやる心が芽生え、無知からくる悲劇を防げると思います。

週刊誌やネットの情報に頼らないと入ってこない性の情報や、間違った知識でつらい思いをする人や子どもたちを作らないためにも、正しい性教育が義務教育で受けられることが大事だと思います。

国は、学力調査が少しでも下がればすごく問題視するのに、性教育が遅れていても何も問題視せず対策を打たないのはおかしいと思いませんか。

*ピンク色の蛾?蝶?


私は、理科を教えていた時は、5年の人の体の学習の時に性教育にまで話を進めていましたし、担任をしている時には学年に応じた性教育をしていました。初めはにやにやしたり、恥ずかしがっていた子どもたちが、真剣に考えだす姿を見て、やはり正しい知識を持つことが大事なのだと思いました。また、小さい時からのスタートがより自然に子どもたちに受け入れられると感じました。

今、少しずつ動き出した性教育。けれど、なかなかしっかり教えられる人も教材も少なく、時間も限られています。本当は国がきちんと指針を作るべきだと思うのですが、こうしている間にも子どもたちは成長していきます。今、現場でできることを考えなければならないと思うのです。

自分の体が変化していく時に、いろいろな疑問や不安が出てくるのは当たり前の事なのに、教えてもらえる機会がほとんどない。家庭でも親は恥ずかしがって教えていないし、学校では肝心なところは教えない。やはり、学校で子どもたちの疑問に正しく答えるべきではないかと思います。

*数日前の月(午前8時ごろ)


先日新聞で一つの広告を見つけました。カミソリなどで有名なSchickという企業の「出張授業 からだの変化とからだの毛について学ぼう」という記事で、小学校4年生に行われた産婦人科医・高橋幸子先生の授業のことが書いてありました。いろいろな企業が性教育に取り組んでいることを知りました。ホームページには教材もありました。

外部の人に出前授業をしてもらうのはとても良い事だと思います。子どもたちも聞く姿勢が違いますし、先生にとっても勉強になります。いろいろな企業が学校への出前授業も行っていますし、教材の提供も行っていますが、性教育に関してはまだまだ少ないようです。見つけたサイトを参考に載せておきます。

子どもたちの将来のために、性教育にも取り組んでください。

≪参考にできるサイト≫

小学生と保護者・教員向けサイト「じぶんからだガイド」│Schick

トップ | ツボミスクール | からだの話・下着の選び方 | ワコールの出前教室 (wacoal.jp)

他にも地方自治体によって出前授業を行っているところもあります。

*シラサギ

 

運動会は一緒に楽しんで褒めてあげて!

運動会を見る時の親の姿勢について

運動会は終わりましたか?今週末や来週に行われるところも多いのではないでしょうか?

コロナ禍で運動会が以前の通りに開催されているところはまだ少ないかもしれませんが、何らかの形では行われていることでしょう。

運動会という学校も体育大会という学校もあるのですが、ここでは運動会と呼ばせていただきます。子どもたちは練習を頑張っていることでしょう。中には運動は嫌いなのでこの時期は学校に行くのがイヤな子もいるかもしれませんが、教室で座って勉強しているよりも体育の方が良いと思っている子の方が多いように思います。

お弁当を作ったり、朝からの席とりなど大変なことも多いと思いますが、運動会は子どもたちの好きな行事の一つです。家族と一緒に外でお弁当を食べるだけでエキサイティングな出来事です。(今年はまだできないかも・・・)

*名護パイナップルパーク


徒競走に団体競技、団体演技と子どもたちは頑張るのですが、終わった後、どんな声掛けをしていますか?
しっかり見てあげてしっかり応援して、そして、しっかり褒めてあげてください。順位や上手い下手に関わらずその子なりの良さを必ず認めてあげてください。特に運動嫌いの子は褒めるところが少ないなんて言わないで、最後まで走れたことや演技でよかったところなどなんでも(こじつけでも)褒めてあげましょう。

それと、よく徒競走で順位を気にする保護者がいますが、多くの場合タイム順に走っているので、勝負は時の運ということが多いです。1位の時に喜んであげるのは良いのですが、順位が悪くても気にしない。一番悔しいのは本人でしょうから、「よく頑張った。」と言ってあげましょう。

頑張ったことを褒めてあげるといろいろな事で頑張れる子になりますが、結果のみを評価すると、「できないことでも頑張る」ということができなくなってしまいます。そのためには、子どもの演技中は褒められるところを一生懸命探してください。

我が子が中学生の時、たまたまマラソン大会が勤務している学校の近くであり、おまけに空き時間だったので見に行ったことがあります。上の子は走るのが好きで真剣な顔をして走っていたので、惜しみない声援を送ったのですが、下の子はへらへら走っているように見えたので「真面目に走れ!」と叫んでしまいました。帰ってから、下の子に「マジメにやっていたのに!」とめちゃくちゃ怒られました。そうですよね、やっぱりどんな時でも褒めてあげないといけないんだと痛感しました。

運動会では、どんなことで褒めてあげられるのか真剣に見て探してあげてくださいね!

 

小さい秋見つけた

暑い日と寒い日が交互に来て、秋が深まっていきます。稲刈りの終わった田んぼには、連日いろいろな種類の鳥たちが訪れ、特にスズメたちはとても賑やかです。

金木犀と銀木犀

いたるところで金木犀の花が咲いています。近くの公園では、金木犀が終わるころに銀木犀が咲き始めるのですが、今年うちの木は一緒に咲き始めました。金木犀の香りに比べて銀木犀はすぐそばまで行かないと匂わないのですが、公園のように大きな木が何本もあると暗くなってきたころ通りかかるとほのかに甘い香りがします。因みに金木犀は銀木犀の変種にあたり、元の木は銀木犀なのだそうです。

金木犀の香りは遠くからでも、咲いているのがわかるくらいの匂いなので、甘い香りがすると 辺りの木を見渡して黄色い可愛い花を見つけるのがこの時期の楽しみの一つです。

*公園の金木犀と銀木犀(金木犀は満開、銀木犀はまだ咲いていない)

花芽が付くのはいつ?

先日から金木犀がいつ咲くのか楽しみにしていて気づいたことがあります。

金木犀の花のつぼみは、ほんの1ヶ月ほど前に木の幹に小さなこぶのようなつぼみをつけ、あっという間に大きくなって咲きます。桜は、冬の間につぼみをつけて、3月下旬に咲きますよね。桜の後に咲くハナミズキは、なんと、もう夏の間に次の年に咲く花芽を作っています。花によってもこんなに花芽を付ける時期、育つ期間が違うことにビックリします。

ハナミズキ

家には鉢植えの二本のハナミズキがあります。赤いハナミズキと白いハナミズキ。白いほうは花が大きくて、毎年たくさんの花を咲かせます。枝の先端の小さな芽の形で葉になるのか花になるのかがわかります。つまり、8月にはもう、花がどれくらい咲くかもわかってしまうのです。赤いハナミズキの方が花芽が小さく、付ける時期も少し遅いということにも気づきました。今年は赤い花もかなり咲きそうです。そして、花の多さは夏の成長に関係していそうです。時間にゆとりのある今だからこそ、気が付いたのですが、現役時代にもっと気付いていれば、子どもたちにも話してあげられたのに、ちょっぴり残念です。

*白のハナミズキの花芽と赤い実

*赤いハナミズキの花芽

でも、いつでもどこでも探求心を持つことは人生を面白くしてくれます。これからもいろいろな事を見つけていきたい、探りたいと思っています。見つけた事をまた報告させてください。

下の写真は、今朝見つけたハイビスカスの虫食いの葉っぱの穴に伸びてきたネギ!

もう一つはある日のお味噌汁。ネギを入れたらなんと豆腐にネギが刺さりました!家で採れた元気なネギです。



 

金木犀の木見つけられますか?

金木犀を探しましょう。

金木犀

金木犀の花が咲き始めいい香りがそこかしこから香ってきます。子どもたちは気付いているでしょうか?日常の季節の変化などに気付いている子どもは案外少ないです。小さいときからほんの少し投げかけてあげるだけでいろいろな事に気付き、興味を持つようになると思うのです。それが自然科学やいろいろな学問への興味、知ることがオモシロイという学習の根源みたいな力をつけていくことにもなると思います。

今の子どもたちは、今咲いている花を知らないだけでなく、季節の行事も経験していない子が結構います。

例えば、お月見。今年は9月10日の「芋名月」と呼ばれる中秋の名月と10月8日の十三夜を楽しむ「栗名月」「豆名月」と呼ばれる「後の月」。テレビのニュースで取り上げられているし、お団子も売っているけど、ススキなどを飾ってお月見をしている家庭はほとんどないでしょう。また、お団子ですら食べていない子も多いようです。

そんな中で、給食でお団子が出たりするのはとても良い事だと思います。それに加えて学校やクラスで季節の行事に関係した話をしてあげることは、子どもたちのこれからの人生に彩をくわえることになるのではないかと思います。

家庭で忙しさの中で忘れられている行事のこと、四季のことを気付かせてあげるのも、現代では教師の仕事の一つなのかもしれません。

*銀木犀

そのためには教師がそれに気づかなければなりません。先生も忙しい毎日を送っていることと思いますが、古くから伝わる季節の行事や四季の移ろいに、目が向くゆとりを持ってください。そして、朝の時間に話してあげてください。ほんの少しの働きかけの積み重ねがいろいろな事に気の付く、興味を持つ子をつくるのだと思います。

金木犀の花が咲いたらいい香りのする木を探させてください。学校にも1本くらいありませんか?自分で探し当てたら忘れないと思います。授業時間を割かなくても、「こんな木が学校にあるけど見つけたら先生に教えて。」と問題をだしておけば、子どもたちは勝手にゲーム感覚で休み時間に探検してくれます。その遊び感覚が大事だと思います。学習は机でするだけのものではありません。校内を探検してみて遊びのようにできる学習を探してみましょう。週に1回くらいは自然に目が向くように問題を出してあげてください。

先生自身も自然を楽しむゆとりを持って!

子どもの自傷行為について

コロナ禍で小中学生の7人に1人が自傷行動!

子どもの自傷行為なんて関係ないとおもっていませんか?「コロナ禍で、小中学生のおよそ7人に1人が自分の体を傷つける「自傷」をしている。」と報告しているのは、朝日新聞の10月13日付けの「くらしの相談室」の児童精神科医 山口有紗さんとの対談記事です。

自傷というと、「リストカットなどの皮膚を切ったり焼いたりすること」だけと思われますが、広い意味では、家出などの自分を間接的に傷つける行為なども自傷ととらえることができる、と先生は言われています。

確かに、クラスでも自分で髪の毛を抜いてしまい円形脱毛になる子やイライラしているときに自分の手をつねったり噛んだりする子がいます。

誰にでも起こりうることで、もしかしたら自分の子どもも、しんどさを抱えていて自傷するかもしれないという気持ちで準備しておくことが大切とはその通りでしょう。

どんな準備をするのか?・・・心構えをしておくことです!

自傷は心のしんどさに対しての防御反応ですから、「何かしらの機能があるかもしれない」というまなざしが大切。自傷を無理にやめさせるとかえってしんどくなるかもしれない。

・すぐに介入しないでまず子どもをしっかり観察し、心の中に思いをはせることが大事。

・頭ごなしに叱る、命の大切さを説く、二度としませんと約束させる、許可なく他の人に言うなどは、避けなければいけない。

もし、自分の子が自傷行為をしたら、むやみに怒らずに、なにか意味があると思うようにする。そんな心構えが必要だと書かれています。

子どもはどこかでこころのしんどさを感じたら、自分で立て直そうとしていろいろな行動をとります。それは大人でも同じです。でも、経験の浅い子どもは大人には理解できない方法をとることがあります。けれども、その行動にはやはり何かの意味があるのです。その行動をとった裏にあるしんどさをわかってあげないと「やめなさい。」だけでは結局やめさせられません。

でも、ついつい怒ってしまいますよね。そんな時は、後でいいので「あなたのことが大事だよ。」「あなたのことが好きだよ。」としっかり伝えてあげましょう。

心配になった時には、厚生労働省のホームページ(https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/)にSNSや電話で相談できる窓口がまとめて紹介してあります。お住いの市町村の教育相談や各学校でのカウンセラーの相談なども活用できると思います。まず、担任に相談して学校での様子を聞いて足並みをそろえるのも大事なことです。

普段から子どもたちとかかわって観察してくださいね。