きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

運動会の季節です。

運動会終わりましたか?

新型コロナ感染症が少し収まりつつある今、運動会や体育大会を開催するところが多いのではないでしょうか。

奥入瀬渓流


遠い昔、私が子どものころ大阪では、運動会というと稲刈りの終わった10月が定番でしたが、私が就職したころには9月終わりごろ、その後温暖化の影響で5・6月にするところも多くなりました。この新型コロナ対策の影響で、行事を少しでも行えるよう各校、自治体で工夫して、時期も変わってきたところが多いのではないでしょうか。そして、内容に関しても、できるだけ密を避けるために競技の内容は苦労されていることと思います。

毛越寺


今年もまだ午前中の開催の所も多いと聞いていますが、これだけ変則的な開催が続くと各校の行事の継承はどうしていますか?職員は入れ替わりがあります。3年たてば、かなりの職員が入れ替わり、中にはほとんど入れ替わってしまうところもあるでしょう。以前を知っている職員にしても自分の担当はわかるが、担当でなかったところはわからないでしょう。どうしていますか?どうしますか?

私は、その時の職員が子どもたちの様子を見て、一番適した行事にしていけば良いと思うのです。変わるのを嫌がる人もいます。昨年と同じが一番楽です。けれども、前にどうしていたかより、この情勢で変わってしまった子どもたちの様子に合わせて、新しく組み立てなおし、新しい時代の行事を作っていくほうがより子どもたちのためだと思います。

*蝉の羽化

保護者の要望もあるでしょう。保護者は自分の経験したことを子どもにも経験させたいと思っている人が少なからずいます。ですから、新しく行事を組み立てるには論理的な根拠が必要だと思いますが、子どもたちのために考えた行事はきっと受け入れられるはずです。


暑さ対策、子どもの体力の低下、危険を避ける風潮など世の中の流れの中で、一番運動会・体育大会が影響を受けているのかもしれません。でも、やはり学校としての一大イベントであり、子どもたちの大好きな行事です。みんなで楽しめる行事を、それぞれの学校が以前のものにとらわれず作れたらいいのかなあと思います。

ブルーインパルス


行事とは、その時代に即したものにその都度変わってきています。今回の長いコロナ禍によって変わってしまった日常を反映した運動会・体育大会を、それぞれの学校で作り出していってください。応援しています!

 

「無駄な時間」のすすめ

「無駄」は必要ない?

「無駄」と聞くとどんな風に思いますか?無駄なことはしたくない。無駄遣いをやめよう。など辞めたいこと、しないほうが良い事という感じがしますよね。

屋久島にて


10月1日の朝日新聞のフロントランナーで株式会社「無駄」の社長、藤原麻里菜さんが取り上げられていました。以前どこかの番組でも取り上げられていたことがあって、オモシロイなあと思ったのを思い出しました。

この藤原さんが生み出すいろいろな一見無駄なオモシロイマシーン(「オンラインミーティング緊急脱出マシーン」や「イヤホンケーブルを絡ませるマシーン」など)でユーチューブのチャンネル登録者数は10万人以上、ツイッターのフォロワー数は30万人以上だそうです。海外でも人気で個展を開くと多くの人が訪れます。また、いろいろな賞も受賞していて、今や時の人です。

彼女曰く「無駄を無駄と思うのは、生かし方を知らないだけ。無駄な物から、新しい価値を見出したい」と。


子育てをしていても同じだと思います。今「無駄だなあ」と思う時間も、後から考えると役に立っていたなんてことは多々あるものです。子どもがぐずるのをあやす時間、長い時間をかけてしまう食事、朝の忙しい時間に言うことを聞かない子。「やめてくれ!」と叫びたくなる無駄に思える時間も、実は子どもの成長、親の成長には必要な時間なのです。

また、積極的に無駄な時間、無駄なことをして自分が楽しむことも大事なことです。世の中は効率ばかり追い求める傾向があり、そうでなければ「無駄!」と切り捨てられてしまいがちです。でも、そんな世の中だから「無駄」に癒される人が多いのだと思います。時には「無駄」と思えることにどっぷりひたり、自分をリフレッシュすることが大事だと思います。また、それが子育てには大事なのです。

追い詰められた精神状態で子育てをしていると、子どもにも伝染します。無駄ができる、おおらかな気持ちが本当は大事なのです。子どもは自分の精神状態を映す鏡です。子どもがイライラしていたら、神経質になっていたら、自分の中にそんなところがないか考えましょう。そして、切り替えましょう!無駄でいい!無駄がいい!無駄な事でもして、気を休めましょう。そして子どもに向き合えばきっと違う子どもが見えてきます。自分も子どもも「こうでなければならない」「やらねばならない」「無駄なく」と追い詰めないでくださいね。

 

学級経営上手くいっていますか?

学級経営に悩んでいる先生方に

ロシアのウクライナ侵攻や中国の台湾問題、北朝鮮のミサイル発射など最近の国際情勢はきな臭いものを感じます。このような報道に触れていてふと、「世界情勢も学級経営もよく似ているな」と思いました。クラスに何人かいるやんちゃもの、いじめっ子にいじめられっ子。それぞれの子どもにはそれぞれの背景があり、今の行動や性格を形成しているのです。そこも世界情勢とよく似ています。だからといって、やっていることが許されるわけではないので、あの手この手で説得するのですが、生きてきた背景があり、もともと考える基盤が違うと納得させられない。そこで手が出てしまうのが教室では体罰、世界情勢では戦争なのでしょう。

由布島にて


そう考えると、もちろん今の世界情勢も、そして、身近な学級運営もそう簡単に上手くはいかないものだということが分かります。

世界の情勢はより難題ですから、ここではおいておきますが、学級経営だってそう簡単にはいかないのは当たり前なのです。

まず、家庭での考え方が違いますから子どもたちの考え方の基盤も違います。その背景を少しでも知らないとなぜそのような行動をとっているのかがわからない。どの子も自分なりの正義によって行動しているはずですから、そこを知ってあげて他の子とのずれを教えてあげるのが教師の役割になると思います。


発達障害ということが広く知られるようになったのは良い事なのですが、教師にとっては子どもが発達障害であろうとなかろうと、対応は同じはずなのです。教師がいじめを作り出したという報道がありましたが、そこが間違っていたのだと思います。

発達障害は早くわかったほうが良い」のは、周りの人(特に保護者)ができないことを責めることなく、その子の特性を生かした育て方ができた方が良いからで、診断結果によって教師がとる態度が変わるわけではありません。逆に診断がなくてもその子に合った対応をするのが教師で、あくまでも教師はすべての子どもの自尊心が育つような投げかけをしないといけないのです。

授業中うるさく質問をしてきても、流れにそっているのであれば良いし、流れに沿っていないことや、時間がない時であれば、「今は答えられないから休み時間においで」といえばいいのです。何も聞いていない、座っているだけの子よりもよほど勉強していると思うのですがどうでしょうか。


クラスには言葉が分からない子もいるかもしれません。家庭環境から語彙数が少ない子もいます。でも、「これどういうこと?」と一人の子が聞いてきたことは、少なくともその子だけでなくクラスの数人はわかっていないということです。時にはほぼ全員わかっていないこともあります。わかっていなくても質問しない子の方が多いのですから。うるさく質問してくる子を大事にしていかないといけないし、子どもの聞いているときの表情を読んでいかないと教師の独りよがりになってしまいます。


こちらが「大変だなあ」と思う子を大事にすることで、クラス全員を大事にすることにつながっていくのではないでしょうか。

学級経営は一筋縄ではいかなくて当たり前。悩んで進んでいく姿を子どもたちは見ています。

八重山旅行記(おまけ)

八重山旅行記で書き残していることを・・・

おまけ1(イリオモテヤマネコ

西表島といえば、イリオモテヤマネコ西表島では人が交通事故にあってもニュースにならないけど、イリオモテヤマネコが事故にあうとニュースになるそうです。山の奥にいるのではなく、結構人里近くにいるので、道路を横切ることも多いそうです。人が便利さを追求するとヤマネコの絶滅危機が増す、自然との共存は難しいけれど、どうにかクリアしなければ・・・。難しいですよね(´;ω;`)。でも、絶滅しないでと祈るばかりです。

*かんむりわし(絶滅危惧種

おまけ2(信号機)

西表島には日本最南端の信号機があります。八重山諸島には信号機のない島も多いので、西表島の大原港近くの大原郵便局前にある信号機が、日本最南端なのです。信号機がいるほど交通量が多いとは思えませんでしたが、何となく「こんなところに信号機がある!久しぶり!」という感じでした。

おまけ3(黒砂糖)

*お土産の黒砂糖


八重山諸島の特産品と言えば黒砂糖。サトウキビからとれる砂糖なのですが、八重山諸島それぞれの島からとれる黒砂糖は味が違うのだそうです。そういえばお土産の黒砂糖には産地の島名が書いてある。一番多いのが波照間島産かな。それを聞いて石垣島の土産物を売っているところで試食。おおざっぱな味覚の持ち主の私には、残念ながらあまり違いが判りませんでしたが、折角なので西表島産の黒砂糖とくるみ黒糖を買ってきました。

おまけ4(軽石

軽石


昨年小笠原諸島で海底火山が噴火し、沖縄にも大量の軽石が流れついているという報道があったのを覚えていますか?仲間川のマングローブクルーズの船長さんが、船が動かせなくて大変だったと話していました。4月に行った時にもまだ少し残っていて、船長さんが乗る前に拾ってきたものを見せてくれました。由布島の海岸沿いにもすこし軽石が残っていました。取り除いてもまだ流れ着くそうです。

その船長さんが葉っぱで作ってくれたバッタ!よくできているでしょう!

*草のバッタ

 

ツアーで行くとゆっくりとはできないのですが、初めての所でも要所を押さえて観光できるのが良いところです。有名な観光地を解説付きで回った後、気に入った所はツアーでなくゆっくり回るのが良いのではないかと思っています。

次回行くとしたら、石垣島でない島に泊まって、由布島はもう少しゆっくり回りたいなと思います。それと、まだ行っていない残りの島々にも行ってみたいです。

由布島でくつろぐ水牛

 

八重山諸島旅行記(その5)

三日目の午後。この旅行もいよいよ最後の観光に出発。

まずはこれも石垣島観光の定番、川平湾のグラスボートです。

*川平湾

この日も曇り空で、体には楽な天気なのですが、よく見かける川平湾のポスターのようなコバルトブルーの空と海でなかったのが少し残念でした。

駐車場から海に下っていくと、川平湾はまさに写真の通り、白い砂浜と緑の小島が海に映える素晴らしい景色の所です。そこでのグラスボート。結構船酔いしやすいグラスボートですが、ここはすごく波が穏やか!まるで鏡のような水面で酔う心配もありませんでした。美しい海の底にはサンゴや魚、大きな貝などが次々に姿を現してまるでスクリーンを見ているよう。船長さんが細かく船を操って、いろいろな魚やサンゴ礁が乗客みんなに見えるようにしてくれます。乗る価値ありのグラスボートです!

シャコガイ

石垣焼の窯元へ

それぞれの土地にはそれぞれの焼き物があります。この地の焼き物はまさに沖縄!という感じの青い色が特徴の焼き物でした。そして、ミンサー織も。沖縄独特のミンサー織。模様には「いつの世も末永く幸せに・・・。」と意味が込められているのだそうです。四つと五つの模様の意味も詳しく教えてもらったのですが・・・忘れてしまいました(( ノД`)シクシク…  自分のお土産に小さなミンサー織のコースターを買いました。石垣港で買ったシーサーの下に敷こうと思ったのです。

*シーサーとミンサー織のコースター

ラストは石垣やいま村

八重山諸島の伝統的な家屋や生活道具などの展示や、ラムサール条約の登録域となった「名蔵アンパル」(名蔵川河口の干潟・マングローブ林)を観察できる自然探勝路があるところです。

まず、昔の沖縄の家々を回りました。昔のサトウキビを絞る道具もありました。あの固いサトウキビから汁を絞るのに上手く考えているなあと昔の知恵に感心しました。

*サトウキビを搾る道具

自然探勝路ではリュウキュウ松林やマングローブ林の中の道から亜熱帯の植生や希少動物を鑑賞できるそうなのですが、家屋の展示を回っていたら時間切れ・・・。残念ながらいけませんでした。そうそう、リスざるやかんむりわし、水牛もいました。これは見ました!

観光すべて終わり、石垣空港へ、そして大阪へ。ゆっくりとはできませんでしたが、見どころ満載!期待以上の旅でした。八重山諸島に初めて行くときにはこんなコースも良いのでは?!

 

 

八重山諸島旅行記(その4)

石垣島に来て三日目、最終日です。

最終日とは言え、まだまだ行くところがあります。朝から荷物をフロントに預けて出発です。

午前中は自由時間だったので、石垣島鍾乳洞へ。

*道の途中のお店(まだ開いていない)

*道の途中:放し飼いの七面鳥

その日、石垣島は朝からトライアスロンの大会があり、多くの人が動いていて、交通規制もあるかもと心配した私たちは石垣島鍾乳洞まで歩いて行くことにしました。1時間も歩けばつくはずなので、8時ごろには出発!すぐに街並みはなくなりサトウキビ畑や畑?そして、沖縄独特の家のように立派なお墓の並んでいる墓地を見ながら歩くこと40分。小高い山の中腹に鍾乳洞はありました。8時40分に、まだ誰もいない駐車場に到着しました。入場できるまでにはあと20分もあります。実は歩いているときからトイレに行きたかったのですが、コンビニもお店も何もなく、着いたら何とかなるだろうと思っていたのですが・・・。人がいたので聞いてみても、施設の人ではなく開けられないと・・・。ピンチ!仕方なく石垣に座って待つこと15分、食堂の方がお店を開けてくださったので何とか滑り込みました。

石垣島鍾乳洞入り口

石垣島鍾乳洞は、食堂などのある所から、熱帯の果樹や花を見ながら進むと、唐風の門が鍾乳洞の入り口になっています。中は鍾乳洞独特の涼しい空気。鍾乳石と水が織りなす地下の世界。珍しい形の鍾乳石や石筍などが楽しめます。きれいにライトアップされていて見ごたえがありました。

*鍾乳石:福禄寿

そこからホテルを経て、石垣港近くの商店街まで、昼食を食べる場所を探して移動しました。歩くこと約1時間!商店街のユーグレナモールにやっと着きました。結構大きな商店街をうろうろしながら、お土産を見たり食べるところを探したり。結局、中にある石垣公設市場八重山そばとちょっと変わったハムや野菜ののったおにぎりを食べました。その公設市場では、海ぶどうなどの新鮮な海産物が安く売っていました。ちなみに、海ぶどうは管理が難しく、冷蔵庫に入れてもしぼんでしまうし、醤油につけて少しおいてもしぼんでしまうので、なかなか美味しいまま持って帰るのが難しい。お土産用の加工されたものはあまり美味しくないのです。つまり、あのプチプチ食感を最大限に味わうのは、現地で食べるのが一番なのです!

お昼ご飯を食べたらホテルへ。ホテルで最後の観光のため集合です。

・・・つづく・・・

八重山諸島旅行記(その3)

八重山諸島を巡る旅の二日目の続きです。

再び西表島から竹富島へ。

カイジ浜

竹富島では「星砂の浜」で有名なカイジ浜へ。海岸の砂がすべて星の砂で出来ていると思っていたら大間違い!有孔虫の殻である「星の砂」がたくさん流れ着く所だそうで、日によって流れ着く量が違うのだそうです。15分ほど時間があったので探してみました。探し方は、手を砂に押し付けてくっついてくる砂の中の「とげとげしたもの」を見つけるのだそうです。10分ほど探して、赤くて小さい星砂を1粒見つけました。袋に入れて大事に持って帰ってきたはずが・・・ない・・・。(涙)

次に人気のビーチ、コンドイビーチを見学。まだ4月ということでビーチを楽しんでいる人はいませんでしたが、白い砂浜がきれいなところです。

*水牛車と通り

*屋根の上のシーサー

その後、集落を散策。沖縄独特の赤瓦、その上に乗っているいろいろな表情のシーサーをながめ、サンゴの石垣でできた街並みを歩いていると、観光の水牛車が歩いているのと行き交いました。駄菓子屋さんのような小さなお店やなごみの塔、御嶽(うたき)と呼ばれるパワースポットなど、ほんの30分ほどの散策でも、まるで100年前まで時代をさかのぼったかのような不思議な感覚でした。家々には亜熱帯の花々が咲いていて、古き良き沖縄の原風景を見た感じです。

*なごみの塔

*なごみの塔からの街並み

ガイドさん曰く、この島で泊ると日が落ちた後は観光客もいなくなり、自然の音しかない本当の静けさの中、星がとてもきれいなのだそうです。次に来るときにはそんな旅もありかな、と思いながら港へ。

船に乗る前、集合時間になってから、観光に来た人から入島料を任意で集めているという箱があるのに気づきました。待っている時間は結構あったのに、気づいたのが出発間際で入島料を払わなかったのが心残りでした。この島の自然を残してほしいと思っているのに協力できずごめんなさい!今度行くことがあれば絶対払います!環境保護のためには、任意でなく、観光客全員から徴収したらいいのに思いました。

竹富港から石垣港へ帰ってきました。

石垣港についてから、夕食までの待ち時間、港のそばの具志堅用高さんの像の写真をとって、港でうろうろしていました。そこで発見したものはプラネタリウム!港に併設されているのです!!時間がなくて見られなかったのですが、石垣島での夜空の様子、大阪との違いが見られるのは面白いだろうなと思いました。次に行くときには是非寄りたいと思います。

後は夕食を食べて寝るだけ。夕食はホテルの外のレストランで「あぐー豚」のしゃぶしゃぶでした。とっても柔らかい「あぐー豚」と島の野菜を美味しくいただきました。

*夕食あぐー豚のしゃぶしゃぶ

ホテルに帰ってお風呂につかり、三日目の午前中の自由時間にどこに行くか相談をして、2日目が終わりました。

                ・・・つづく・・・