きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

「無駄な時間」のすすめ

「無駄」は必要ない?

「無駄」と聞くとどんな風に思いますか?無駄なことはしたくない。無駄遣いをやめよう。など辞めたいこと、しないほうが良い事という感じがしますよね。

屋久島にて


10月1日の朝日新聞のフロントランナーで株式会社「無駄」の社長、藤原麻里菜さんが取り上げられていました。以前どこかの番組でも取り上げられていたことがあって、オモシロイなあと思ったのを思い出しました。

この藤原さんが生み出すいろいろな一見無駄なオモシロイマシーン(「オンラインミーティング緊急脱出マシーン」や「イヤホンケーブルを絡ませるマシーン」など)でユーチューブのチャンネル登録者数は10万人以上、ツイッターのフォロワー数は30万人以上だそうです。海外でも人気で個展を開くと多くの人が訪れます。また、いろいろな賞も受賞していて、今や時の人です。

彼女曰く「無駄を無駄と思うのは、生かし方を知らないだけ。無駄な物から、新しい価値を見出したい」と。


子育てをしていても同じだと思います。今「無駄だなあ」と思う時間も、後から考えると役に立っていたなんてことは多々あるものです。子どもがぐずるのをあやす時間、長い時間をかけてしまう食事、朝の忙しい時間に言うことを聞かない子。「やめてくれ!」と叫びたくなる無駄に思える時間も、実は子どもの成長、親の成長には必要な時間なのです。

また、積極的に無駄な時間、無駄なことをして自分が楽しむことも大事なことです。世の中は効率ばかり追い求める傾向があり、そうでなければ「無駄!」と切り捨てられてしまいがちです。でも、そんな世の中だから「無駄」に癒される人が多いのだと思います。時には「無駄」と思えることにどっぷりひたり、自分をリフレッシュすることが大事だと思います。また、それが子育てには大事なのです。

追い詰められた精神状態で子育てをしていると、子どもにも伝染します。無駄ができる、おおらかな気持ちが本当は大事なのです。子どもは自分の精神状態を映す鏡です。子どもがイライラしていたら、神経質になっていたら、自分の中にそんなところがないか考えましょう。そして、切り替えましょう!無駄でいい!無駄がいい!無駄な事でもして、気を休めましょう。そして子どもに向き合えばきっと違う子どもが見えてきます。自分も子どもも「こうでなければならない」「やらねばならない」「無駄なく」と追い詰めないでくださいね。