きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

東北旅行記(4日目その1)

田沢湖(秋田)~仙台(宮城)昨年のコース

昨年は田沢湖から一気に日本列島の背骨辺りを通り山形県の山寺へ

芭蕉の句碑


山形県にある宝珠山立石寺は、松尾芭蕉が「閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声」の句を詠んだことで知られる山寺です。根本中堂にお参りして山門をくぐると階段が・・・。清々しい木々の中の千段以上の石段の先に開山堂、五大堂と続き絶景が望めました。汗だくになって階段を上って、下りてきたところにあったお茶屋さんで食べた串団子が美味しかった!

*参道の階段と五大堂からの眺め

仙台へ行く途中にある秋保大滝(あきうおおたき)

秋保大滝は落差55mの壮大な滝で、秋保大滝不動尊の奥にある瀧見台からの眺めを見た後、遊歩道を通って滝つぼ付近まで下りて行き、滝を下からも眺めることもできました。滝つぼ付近はしぶきでひんやり。ひと時の涼が楽しめました。ただ、車までの帰りは登り道なんですよね・・・(´;ω;`)。

そこから仙台へ。ぶらり仙台城跡。

仙台城青葉城と呼ばれる伊達政宗の築いたお城です。城跡には有名な伊達政宗公の騎馬像があり、遺構を隔てて仙台城見聞館がありました。見聞館は入場無料で仙台城の事が分かりやすく展示されていました。

昨年は伊達政宗公の騎馬像に会え、見聞館の見学もできたのですが、今年は3月の地震政宗公は傾き修理中で会えませんでした。見聞館も時間が間に合わず・・・残念!

城の石垣も崩れていて車は通行止め。城跡には歩いて登りました。震度6は相当の揺れだったのですね。再び政宗公に会える日を・・・

*昨年の伊達政宗公の雄姿と留守中の政宗

暑さの中でも、お城からの仙台市内の眺めはステキでした。目の前に横たわる広瀬川とその向こうの近代的なビルの町。緑が多い素敵な町でした。

仙台城跡から


東北大学が横にあったのですが、緑多い広々とした道に学生さんとおぼしき人たちが・・・。とてもいいところにキャンパスがあるなあと。かつての和歌山大学もそうでしたが、お城のそばにある大学は多いのかな・・・などと思いながら一日を終えました。

今年の分は4日目その2につづく・・・

東北旅行記(3日目の2)

十和田湖(青森・秋田)~田沢湖(秋田)

田沢湖(日本一深い湖)

*たつ子像と浮木神社

田沢湖十和田湖と違い、湖畔に道があるので気持ちよくドライブできます。一周すると、たつこ像や浮木神社(うききじんじゃ)、御座石神社(ござのいしじんじゃ)を順に巡ることができます。湖畔には多くのキャンプ場もありました。湖で遊んでいる人もいました。私的に一番の見どころは、浮木神社の横での魚にエサやりです。私たちの行った時にエサをあげている人がいたので眺めていたら、なんてすごい魚の数!湖の他のところには魚影が全くないのに、そこだけものすごい数の魚が集まりエサの取り合いです!「なんじゃこりゃ!!」行くことがあればエサをやってみてください。異次元の扉が開きます。

*集まった魚

乳頭温泉郷

今年のコースは、田沢湖畔から宿を通り越して乳頭温泉郷に。

実は角館で人力車のお兄さんに教えてもらったのは、乳頭温泉郷の手前の水沢温泉郷だったのですが、残念ながら定休日で行けなかったのです。乳頭温泉郷の露天風呂は多くが混浴。混浴でないところをお兄さんに聞いたら水沢温泉だったのです。お兄さん曰く「家族連れが楽しめて、泉質もいいですよ。露天風呂も男女分かれています。」だったのに・・・残念!さすがのお兄さんも定休日までは把握していなかったようです。

そこで、唯一混浴でない露天風呂のある休暇村乳頭温泉郷の立ち寄り湯に。なかなかいいお湯でした。源泉かけ流しの内湯に木々に囲まれた広い露天風呂。まさに牛乳のような白濁したお湯。男女も分れているので心置きなく楽しめました。温度もいい感じ。

白濁したお湯を見ていて、昔、スキーで乗鞍高原に行った時に立ち寄った白骨温泉を思い出しました。露天風呂はほぼ水。流れ口のところにぬくもりを感じる程度。早々に内風呂の温泉でない熱めのお湯に飛び込んだのでした。

見かけた各温泉を巡るバスが楽しいのです。屋根に風呂おけがのっかっていて。乗ってみたかったな!

*湯めぐり号

山あいの8つの宿のうち3つの宿の前まで行ったのですが、それぞれに風情があり、人気があるのもうなずけるなあと思いました。次はここに泊まってみたいと思いました。

乳頭温泉郷のお宿

乳頭温泉郷から少し下ればその日のお宿、駒ヶ岳グランドホテル。ここもいい温泉でしたよ。夜に少し晴れてきたので星を見にホテル前に。山の中で視界は狭いですが夏の星たちを見ることができました。

3日目が終わりました。

 

 

東北旅行記(3日目その1)

十和田湖(青森・秋田)~角館(秋田)~田沢湖(秋田)日本一深い湖

昨年は大湯環状列石を見て角館に、そこから田沢湖の周りを観光しました。今年は大湯環状列石の横を通って角館に行き、昨年と同じく田沢湖を観光して、宿から少し向こうにある乳頭温泉郷に行きホテルへ。昨年は近くなのに乳頭温泉郷に寄らなかったので、今年こそ!と行ってきました。

大湯環状列石は以前書いたのでここではパスします。

角館武家屋敷

角館(かくのだて)

武家屋敷の趣のある街並みが残る、重要伝統的建造物群保存地区に指定されているところです。みちのくの小京都と言われるように歩いていてタイムスリップしたような感じがします。その中で昨年、今年とそれぞれ違った武家屋敷を見学し、樺細工伝承館にも訪れました。暑い中の見学でしたが、木々に囲まれた武家屋敷は案外涼しく、エアコンの効いた樺細工伝承館はゆっくり見て回れて良かったです。

*樺細工工芸館にて

樺細工工芸館に入ろうとするとなぜか何台もの車が道に止まっているお店が・・・。ガイドブックにはなかったけど、有名なお店?と思って覗いてみると安藤醸造という醤油やお味噌で有名なお店の「花上庵」という支店でした。試食して美味しかった野菜の浅漬けを作るために「寒こうじ」を買いました。家で採れたキュウリで、浅漬けが美味しくできました!

お土産でもう一つ。試食させてもらって気に入って買った有平糖の黒ゴマです。駐車場から道を渡って2,3軒目のお土産屋さんでおばちゃんが売っていました。きな粉や抹茶などいろいろな味を試食させてくれた中で最も気に入ったのが黒ゴマ味でした。香ばしい黒ゴマの粉末が薄い有平糖に包まれていて、噛むと口の中にいっぱいにゴマの味が広がる、昔懐かしい味の飴なのです。ただ、帰って裏の品質表示を見ると製造は神奈川県になっていました!?でもおいしいよ!!

*寒こうじと黒ゴマの有平糖

いっぱい試食させてくれてその上、その後に行く乳頭温泉の情報までわざわざ人力車のお兄ちゃんに聞いてくれたおばちゃんに感謝です。

 

角館で昼食を食べたのですが、2年連続で稲庭うどん比内地鶏の親子丼。いや~何度も食べたくなる美味しさです。ちなみに私は稲庭うどんでした。腰のある細麺と冷たいのど越し、暑い夏にピッタリ!

稲庭うどん比内地鶏の親子丼

幻の秋田新幹線

角館に行く道の横を秋田新幹線が通っています。新幹線というと線路が上にあって特別な形の架線が特徴ですよね。でも秋田新幹線はフツーの線路を走っているのです。昨年、新幹線の形をした車両が走っていたから「わあ。新幹線だ!」とわかったのです。けれど今年は・・・。行き帰り2時間くらい、イヤ次の日の1時間も入れて3時間くらい線路の横を走ったのに、新幹線はおろか在来線の電車にも一度もお目にかかれませんでした。これはなぜ?去年が奇跡だったのか・・・。調べてみると、やはり1時間に1本。なかなかお目にかかれないものなのですね!

その2につづく・・・

東北旅行記(2日目)

安比高原(岩手)~青森~十和田湖(青森・秋田)

安比のホテルは6時30分から朝ごはんが食べられました。この30分は、この日青森まで行こうとしている私たちにとって貴重!

昨年は三内丸山古墳に、今年は恐山に行ってから十和田湖へ。青森県へ上がってから下りてくるルートで、十和田湖の手前で奥入瀬渓流に寄りました。

三内丸山遺跡と次の日に行った大湯環状列石については、5月30日付のブログに縄文時代の遺跡について書いたので、今回は恐山のことを・・・。

*恐山山門


今回の旅のメイン 「恐山」!

「イタコ」が死んだ人の魂を呼び出してくれる「くちよせ」で有名なあの恐山です。ただ、「イタコ」は恐山の大祭の時だけ来られるそうで、普段はいないのです。

青森県下北半島の真ん中あたり宇曽利山湖に面している火山ですが、霊場としての恐山は低いごつごつした岩山です。

安比を午前7時に出て、着いたのは11時半。着くなり「恐山!!」何とも言えない雰囲気の漂う場所でした。門を入る前から門の向こうは「賽の河原?!」という感じ。お金を払って、一歩入ると荒涼とした岩山と大きな門。風で回る無数の風車。ほのかに漂う硫黄臭(亜硫酸ガス)。雰囲気抜群です。

*亡くなった子どものために結ばれた草  *顔?


少し行くと温泉が、女風呂、男風呂があります。大きな宿坊があるので泊る人用なのかと思っていたら、訪れた人は誰でも入れるそうです。お風呂が境内?の真ん中にあるなんて!夜はこわい!!女風呂は誰も入っていなかったので写真を撮らせてもらいました。(男風呂は誰か入ってた。)知っていたら浸かってきたのに・・・残念。訪れる時は、是非タオルを持って行ってください。

*男風呂               *女風呂の中

順路に沿って一周回ってきて1時間くらい。ごろごろ岩道を進んで、あちこちから吹き出る蒸気を見て地獄の様を体験した後、宇曽利山湖に出たところが極楽浜なのです。俗世から逃れるのにいかがでしょうか。まさに神秘的な景色でした!

 

*宇曽利山湖           *恐山の少し手前にある橋(三途の川)


そこから3時間、十和田湖へ。

十和田湖から流れ出す渓流が奥入瀬渓流です。ここの素晴らしいのは、道の横に渓流があること。普通は道の下の方に渓流があるのに、美しい渓流のすぐ横に道があるので、すぐそばに流れが見えるし、渓流に降りるのもすぐ、写真の風景の中に身を置くことができるのです。遊歩道もあるので歩くこともできるようですが、私たちは途中の小屋付近に車を止めて少し渓流に降りて楽しみました。

奥入瀬渓流

昨年は少し早めについたので十和田湖を一周しようと車で・・・。霧でなにも見えないうえに十和田湖の周りの道路はうんと山の上の方を通っていて、道は狭いし周りは樹木だらけだし・・・。一時間ひやひやしただけ!大変でした!!車で十和田湖一周はやめた方がいいと思います!やはり天気がよければ遊覧船で湖上から眺めるのがいいのでしょう。

こうして、2日目が終わりました。

東北旅行記(1日目)

仙台空港宮城県)~安比高原岩手県

仙台空港に降り立ちレンタカーの手続き。昨年はついたのが10時頃でしたが今年は8時半。同じように中尊寺に向かいました。

中尊寺山門


金色堂
は外に見えるように立っていると思っていたのが、なんと外側を覆う建物があるなんて・・・。でもまさに金色の建物は風雨にさらしておくのがもったいないという感じです。京都の金閣より小さいのですっぽり覆えるのです。山の方に参道を上っていくといろいろなお堂があり、趣のあるお寺でした。

駐車場にわんこそば屋さんがあり、昨年はわんこそばを食べました。今年は昨年食べ損ねた盛岡冷麺を。どちらも美味しかったです。

*わんこそばと盛岡冷麺

今年は、昨年行けなかったすぐそばにある毛越寺(もうつうじ)にも行きました。池の周りのお庭が散策でき、曲水の宴の遺構が発掘され再現されていました。ちょうど花菖蒲祭りをやっていてお花も素敵で、暑い中でも見ごたえがありました。蓮池もあったので今頃は蓮の花が盛りを迎えていることでしょう。行く価値ありです。

毛越寺の池と花菖蒲

そのあと盛岡市内に。お目当ては有名な福田パンというコッペパンが名物のお店。中身をチョイスして作ってもらうのですが、結構大きい!学校給食の大きいコッペパンサイズ。パンはふわふわ!具材はあまりに多すぎて、結局おすすめのアンバターとカツなどをはさんだ総菜パンにしました。おやつサイズではないので、夕食時にたべることにして、お店の人に聞いた近くのスーパーで夕食のおかずと飲み物を買いました。旅行に行くとついつい食べ過ぎてしまうので、長期の旅行の時は、何回かスーパーなどで夕食を買って、量の調節をするようにしています。節約にもなりますから!

地元のスーパーに行くといろいろと楽しいものが売っています。それだけでなく何となくその地の人々の人情にも触れられる気がします。盛岡は大阪と違い皆さんのんびり。並んでいる人がいても、困っている人を助けにレジのおばさんがいなくなったり、みんなゆっくりゆったり誰もあわてない。ただ、今年は入る時「雷かな?」と思いながら入ったら、出る時には大雨!あれがなかったらぎりぎりセーフ?とちょっぴり恨みましたが・・・。

昨年はそこから安比のホテルまで一直線でしたが、今年はもう一つ寄り道。小岩井農場盛岡市内からすぐのところなのです。残念ながら入園は4時までだったので4時過ぎに付いた私たちは、開いていたショップに寄り、有名な美味しいヨーグルトと牛乳をいただきました。お土産がヤバイ!面白いのかわいいのがいっぱいでした。あとはホテルに・・・1日目の終わりです。

*小岩井農園の駐車場から *お土産の羊グッズ(ファイルとポーチ

 

東北旅行記(お宿編その2)

 

*仙台うみの杜水族館のリス:食事場所をひとりじめ!

 

東北旅行お宿編の続きです

今までの2泊の旅館1泊目のリゾートホテルと違い最後の日は仙台市内のシティホテル?ビジネスホテル?でした。何となくさすが仙台!都会じゃない!という感じ。

4泊目  グランバッハ仙台、ホテルパールシティ仙台

両方とも周りに飲食店も多く便利なところでした。駐車場がないので、着いたら先に提携の駐車場をフロントで聞いてから留めました。幸い両方ともすぐそばに提携の駐車場がありました。

昨年泊ったグランバッハ仙台は仙台駅のすぐ近くで、とても新しくてスタイリッシュなホテルでした。シティホテルには珍しく大浴場があり手足を伸ばして風呂に入れたのは嬉しかったです。緊急事態宣言中だったので、夕食は駅の牛タン弁当を買ってきてホテルで食べました。朝ごはんは近くの牛丼屋の朝定食で。でも後でホームページを見たらホテル朝食すごく良さそうでちょっと残念な気がしました。

今年のパールシティ仙台青葉城近くの普通のシティホテルでしたが、すぐそばに商店街があり、夕食や朝食をとるお店がいっぱい。どこにしようか迷いました。そしてわかったこと、仙台の牛タンは居酒屋にはおいていない!仙台名物牛タンは牛タン専門の焼き肉屋のものなのです!ついでに牛タンは仙台の特産品ではないそうです。私はどちらかというと大阪の薄く切ったタン塩レモンのほうが好きです。

 

いろいろなタイプの宿を楽しめた旅でした。旅館に食事がついているのもゆったりできていいし、ついていなくても、近くのお店を楽しめるし、観光地を回っていて少し遅くなっても気にならないので案外いいのです。ただ、今年最後の宿に大浴場がついていなかったのはちょっと残念!「疲れているときは大きな湯船で体を伸ばしたい。」と思ってしまうのは私だけでしょうか?旅の最後にちょっと残念感がぬぐえませんでした。

二年連続で同じ宿に泊まって、慣れているからわかる良いところなどもあって、悪くなかったなあと思いました。

*あしかショー

 

東北旅行記(お宿編その1)

*十和田荘のねぶた


東北のお宿

トラピックスのツアーで、昨年、今年と2年連続で東北旅行に行きました。と言っても、往復の飛行機とレンタカー、4泊の旅館(ホテル)がセットされている自由なツアーなので、コロナ対策もとりやすいということで決めたのです。

仙台空港を起点に、泊るところは、安比高原十和田湖畔、田沢湖温泉郷、仙台の4泊です。宿は4泊目の仙台のホテル以外は2回とも同じでした。

今回はお宿について

1泊目 ANAクラウンプラザリゾート安比高原

安比高原にあるリゾートホテルで、宿泊棟の中にも大浴場がありますが、バスで送迎してくれる露天風呂付スパもあり、まさにリゾートホテルです。横にはスキー場のゲレンデが見えていて、冬もいいだろうなと思えるホテルでした。夕食はホテルで食べなかったのですが、朝食のバイキングは品数も質もとてもよかったです

2泊目 十和田荘

老舗旅館のたたずまいの落ち着いたホテルでした。フロント横の「ねぶた」や大浴場の入り口に滝が流れ落ちているのもなかなか素敵!昨年、夕食はおしゃれな個室でした。今年は大食堂でしたがどちらも悪くない。郷土料理もあっていい感じのお食事でした。十和田湖まで歩いていけるところにあり散歩にも良いですし、温泉も広々していて露天風呂もあってなかなかよかったです十和田湖の成り立ちが廊下に展示されていて、ちょっと難しかったけど「な~るほど。」勉強になりました。

3泊目  駒ヶ岳グランドホテル

田沢湖から乳頭温泉の方にのぼった所にあり、少し古びて見えますが温泉がすごく良かったです。源泉かけ流しの温泉!という感じでした。客室もお料理も悪くない。山の中なのでとても静かで、今年は雲の切れ間から北斗七星やさそり座を見ることができました。

2泊目の十和田荘も3泊目の駒ヶ岳グランドホテルも、昨年はコロナの影響でお客さんがすごく少なかった時なので、暗い感じがしたのですが、今年は結構お客さんもいて、昨年より明るくてより素敵な感じがしました。やっぱり人がいて活気があるほうがいいですね!              つづく

*十和田荘エントランス