きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

子どもにイライラしたら・・・

イライラの原因は?

「相手に対して感じるいらだちや不快感は自分の心を映していることがある」

スイスの心理学者ユンクの言葉です。


例年よりも早い梅雨入りで気持ちもどんよりなんてことはありませんか?そんな時は要注意です。

子どもと接していてどんな時にいらだつのか考えてみてください。ほとんどこの言葉の通りだと思いませんか。子どもがいらだたせるというよりは、自分のいらだちを子どもが増幅させていると言った方がいいかもしれません。自分が疲れている時、時間がない時、いやなことがあった時に、普段しないようなことをしたり、熱を出したり・・・。余計にイラついて叱ったり落ち込んだり・・・。負のスパイラルに陥ることも。


もう一つ、自分に似ているところを子どもに見つけるとついイラっとしてしまいませんか。多くの人は身内の中でも気の合う人とそうでない人がいるでしょう。どうしてなのか考えたことがありますか?もちろんすべてが当てはまるわけではないですが、自分の性格に似ているところが多いほどあまり好きになれないことが多いのではないですか?

人は自分の性格があまり好きではないのかもしれません。長年教師をしていて、親子関係を見ていると結構この法則があてはまる親子が多かったのです。

ただ、親としてはどの子も幸せに育ってほしいし、叱ったりせずに楽しく過ごしたいと思っているのではないでしょうか?


そこで、「自分のいらだちを映している」「自分と似ているところがきらい」ということを知っておかないといけません。つまり、自分がいらだっているときは、相手もいらだってしまうのでついつい叱ってしまい、ますますいらだつ。自分と同じところを見つけると子どもが好きでなくなる。を前提に行動を考えてみましょう。

自分がいらだっているときは、まずいらだちを押さえるために自分のリフレッシュ。ほんの少しの時間でも好きな事をするとか好きな曲を聴くなど、自分を立て直してから子どもに向かい合うほうが得策です。一分でも良いのです。気持ちを切り替えられたらずいぶん楽です。


子どもの嫌なところを見つけたら、それを反面教師として自分の性格を少し好きになれる方向で直そうと努力するのはどうでしょう。子どもにイラっと来たら「自分の性格ヤバイかも?」と考えてください。性格を治すのは少し難しいし時間がかかります。よく「性格だから仕方がない」という人がいますが、性格は今までの自分が生活の中で作り上げてきたものが多いのです。変えようと努力すれば変えることができます。ただ、今まで生きてきた時間と同じくらい時間がかかるかもしれませんから大変なことは事実です。でも、ほんの少しでも自分の性格が好きな方がいいなと思ったりしませんか?おまけに子どもの性格も良くなると思ったら、努力する価値はあると思います。自分がなりたい性格を思い描いて、そんな性格の自分ならどんな行動をするかを想像し行動してみるのです。つまり理想自分のまねをするわけです。


いろいろ難しく考えるのもイヤという時は、少なくとも、
「子どもにイラつく原因が自分にあるかも」ということを知っておくだけで、無駄に叱りかえってもっとイライラしたりすることが減るのではないでしょうか。