きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

カラスノエンドウって知ってる?


朝、「おはようございます。」のあとどんな話を子どもたちにしますか?

担任を持っていたころ、通勤の時、道端の花や空、自然のことから、今日話すことがないか探していました。もちろん旅行に行った先、家事をしていて不思議に思うことなども。半分くらいは忘れてしまうのですが、自分がびっくりしたことや初めて知ったことなどを話すと子どもたちは熱心に聞いてくれます。中には自分も気づいたことを話してくれたり、次の日に確かめたことを報告してくれたり。学年によって同じ内容の話でも反応が違うのは面白いです。一見学習には関係ない無駄話が子どもたちは大好きです。そしてそんな話ほどよく覚えています。でも、それって興味を持って学習に取り組ませるにはとても大事な導入だと思うのです。

 

校庭や道端でよく見かける「カラスノエンドウ」って知っていますか?見かけたことはあるでしょう。3月から4月に紫の小さなスイートピーのような花を咲かせる雑草です。花壇の中や道端の植木の中からもあっという間に背が高くなり増えていきます。

なぜ「カラスノエンドウ」というのかこの時期になるとわかります。マメ科なので名前の通りエンドウ豆のような実を付けます。その実が少し経つと真っ黒になるのです。それで「カラスノエンドウ」。校庭でもよく見かけるのですが、このことを知っている子どもは少ないです。教室に持って行って子どもたちに見せてクイズのように「これな~んだ?ヒントは校庭にあるよ。」多くの子どもは次の休み時間校庭で探し回って持ってきてくれます。次の時間に名前を教えてあげたらきっとしっかり覚えてくれるでしょう。

カラスノエンドウ」の名前を覚えることはおまけで、自然の中の物に少しでも興味を持つようにできるのは普段の先生の投げかけだと思います。教科書ばかりでは退屈な授業になってしまいます。少しでも興味を持って自分で考えるような仕掛けとして朝のお話にいかがですか。

 

カラスノエンドウとその実