きぬさや自由帳

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夏休み「依存症」に要注意

暑くて・・・家の中でゲームばかりしていませんか・・・

依存症というと、大人のアルコールや薬物などへの依存症を思い浮かべるでしょうが、気をつけたいのは子どものインターネットやゲームへの依存症です。夏休みなどの長期の休みはこれらの依存症が一気に進む可能性があると指摘しているのは7月18日付の朝日新聞の教育欄です。

世界保健機構(WHO)は19年にゲームのやり過ぎで日常生活に支障をきたす状態を依存症である「ゲーム障害」として疾患に位置づけました。

認定基準は、

①ゲームをする時間や頻度などを自分で制御できない

②日常の関心事や日々の活動よりゲームを優先

③社会生活に支障をきたしてもゲームを続ける 

の3つです。この3つを満たした状態が12ヶ月続くとゲーム障害と診断されます。


ゲームやインターネットを楽しむことがすべて依存症につながるわけでもありませんが、神戸大学医学部の曽良一郎さんによると、第一段階として、子どものネット視聴時間やゲームの時間が長くなってくる、次に遅刻を頻繁にする、塾や部活を辞める、などだんだん社会生活に支障をきたすようになるそうです。この段階ですべてが依存症と診断されるわけではないが医療機関を受診したほうがいいそうです。


依存症の子どもは低年齢化していて、小学生でも増えています。

曽根先生によると、子どもの依存症は、「保護者から子への干渉が強すぎる」、「成績が伸びない」など現実の生活が満たされていないことが原因であることが多いそうです。

そこで、対策となるのがネットやゲームに代わる楽しいことです。実際に体を動かして、「見る」「触れる」「作る」「体験する」などの活動をするとリアルな楽しさがわかります。そして、自分で楽しいことを見つけられるようになります。そんな活動の楽しさを知ると依存症にはなりにくいのです。


学校でもパソコンやタブレットを使い、クラスの多くの子がネットを見ている世の中ですから、残念ながらネットやゲームを取り除くことはできません。それだけに機械に使われるのではなく、機械を使う人になってもらわないといけません。ゲームやスマホを取り上げても解決しないので、まずは、楽しく生活できているか普段から様子を見ておきましょう。


小学校に上がってからも親が口出しをしすぎるのは弊害が多いです。でも、放置はダメ。普段から「口出しせずに見守る」、「しっかりほめる」、そして、「あなたのことが大事であることを伝える」ことが大事です。夏休みはついつい口を出し過ぎます。うるさく言わなくてもいいように、子どもと話し合って現実的に守れるようなルール(これが大事!)を決めたらどうでしょう。


そして、少しでも依存症の不安があるなら、医療機関に相談することをお勧めします。本当に依存症になってしまう前に・・・。