家庭での性教育
「性教育をお家でしましょう。」と言うと「え~!ムリ」と思われる方が多いと思います。日本人は家庭で性教育というか性のことを話すのはタブー視されてきていたので、家庭で性教育を受けたとか、親と性について話したという人は少ないと思います。
また、学校でも性教育が取り上げられてこなかったということもあり、学習経験がないのに急に性教育と言われても「ムリ」となるのは当たり前です。けれども、いまだに学校では性教育が出来る環境にありません。まず、指導要領という教える内容が書かれた指針に「詳しく教えない」と書かれています。これが改訂されるのはまだまだ先です。学校や先生によって教えてくれるところもあるかもしれませんが、今のカリキュラムの忙しさを考えると、扱っている時間はほとんどないと思われます。とすると、子どもたちは何も知らないままで、ネットなどでいろいろ不確かな情報があふれる社会の中に放り出されてしまうことになります。とても危険だと思いませんか?
最近の犯罪を見ていても、低年齢層の子どもが巻き込まれる性犯罪が多発していますし、中高生でも知らないから被害にあう、巻き込まれるという事例が後を絶ちません。自分の体の事なのに誰にも教えてもらえず、間違った情報にふりまわされている。
性教育は小さい頃から少しずつ話していけば自然と身につくもので、妙に照れたり恥ずかしがったりするものではないはずなのです。
現役の時、小学校1年から性教育に取り組んでいた学校では、5・6年になっても照れたり茶化したりする子はいませんし、真剣に考えていました。でも、5・6年で初めて取り組んだ子どもたちでは最初は照れて茶化したり、聞くのを嫌がったりしていました。生きるために大切な事なのに!
今、ますます忙しくなっている学校に期待できないとしたら、家庭で子どもたちを守るしかないのではないでしょうか。
ただ、安心してください!現在言われている性教育は、「包括的性教育」です。生殖に関わることだけでなく、生きていくうえで大事なことを考えようというものです。と言われても・・・。なかなか家で取り組むのは難しいですよね。私もそう思います。でも、見つけました!とてもいい本を!!
小学館の「パンでわかる包括的性教育 入学までにやっておきたい!将来のための30のこと」
浅井春夫・監修、ニシワキタダシ・絵、礒みゆき・文 です。
タイトルに書かれているように、小学校に入る前にしておきたいことですが、小学生の子どもにでも、「もう手遅れ」ではなくて、親としての心構えとして知っていた方がよいことが書かれています。
どんなに良いか・・・。次回に