熊野本宮大社
*本殿
山の中の道(国道168号線 通称「いろは」線)を十津川に沿って熊野本宮大社へ。本宮大社にはお昼ごろに到着しました。ここには多くの観光客が訪れていました。なんとか駐車場にも待たず入れましたが、出る時には10台ぐらい駐車場に入る車が並んでいました。
熊野本宮大社は遷座130年の記念の年だそうで、鳥居の所で感染症対策の消毒をすると記念のシールがいただけました。初詣のお飾りや参道の一方通行が残る中、境内を進みお参りをして御朱印をいただきました。
*いただいたシールなど
ここには四柱の神様が祀られていて、お参りする順番があります。まずは向かって右から二番目のスサノオノミコトにお参りして、そこから順に左隣のイザナギノミコト、イザナミノミコトと進み最後に一番右のアマテラスオオミカミにお参りします。「人が多い時は右から順番にお参りください」と書いてありましたが、そこまで混んでいなかったので正しい順番にお参りすることができました。ここの主神はスサノオノミコトなのだそうです。
*八咫ポスト
熊野三山というと八咫烏(ヤタガラス)です。サッカーの全日本のエンブレムとして有名になりましたが、八咫烏(ヤタガラス)とは神武天皇の東征の時に大和の橿原まで導いたとされる、足を3本持つカラスです。熊野三山にはあちこちに八咫烏をモチーフにした物があります。ここ本宮大社には、「八咫ポスト」という郵便ポストがあり、ここから手紙をだすと社務所でメッセージスタンプを押してくれるのだそうです。
一方通行の境内の最後で、お土産の八咫烏の根付を買って大斎原(おおゆのはら)へ。
大斎原(おおゆのはら)は本宮大社から歩いて10分ほどの所にあり、もともと本宮大社があった場所で、今は大きな鳥居が立っています。三つの川が合流する熊野川の中州にあり、明治22年の大水害以前はここに社殿が立ち並んでいたそうですが、少し小高くなった川の堤防から見ても、「ここは水害にあうだろう」と思われる立地です。昔の人は流されても、流されてもまた再建してきたのでしょう。それはそれですごいなあと思いました。
*世界遺産本宮館の山伏像
大斎原(おおゆのはら)から本宮大社に戻ってくる道に「世界遺産本宮館」があります。世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」のことや観光情報などが紹介してあるのですが、お腹が空いていたのでさっと見て、近くの「しもじ」というお食事屋さんでお昼ごはんにお蕎麦をいただきました。また、写真は撮り忘れて食べ終わってしまいましたが、なかなか美味しかったです!
鳥居から続く、木々に囲まれた階段に多くののぼりが立っている参道、大斎原(おおゆのはら)も含めて平安時代から多くの人が参詣に訪れたことがしのばれる神社でした。3回目にして初めてしっかり見て回れたような気がしました。
P.S 境内に百人一首の読み手の一人、和泉式部がこの地を訪れた時、「せっかく来たのに月のさわり(月経)でお参りできずにとても残念」という歌を詠み、建てられた塔があります。本殿の横の小さな塔です。訪れた時には探してみてください。
・・・つづく・・・