きぬさや自由帳

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アダム・スミスに学ぶ

アダム・スミスの「国富論」って?

8月3日付けの朝日新聞朝刊の「明日へのLesson」に掲載されていたアダム・スミスの「国富論」の記事を読んで、アダム・スミスの考え方に共感しました。

*和歌山:三段壁洞窟


退職してから、今までと違うことをしたり、違う世界に触れたりして、世の中にとって経済がとても大事だと感じるようになりました。もっと経済を深く学んでおけばよかったのにと。

高校生の時、大学でどんなことを学びたいか考えた時に、一番最初に除外したのが経済学部でした。何故ならば自分が会社に入って事務をする未来は想像したくなかったし、経済なんてあまり役に立たないと思っていたからです。

*和歌山:千畳敷


実際教師になって働いている間はあまり経済について考えることもなく、物価が高くなったり安くなったりすることに一喜一憂することや、円高や円安が海外旅行に行くときに得になるか損になるか、そんなことしか関係ないと思っていました。

でも、仕事を離れていろいろな事を考えると、経済が世の中を回しているんだと思うようになりました。もちろん≪アダム・スミスの「国富論」≫は受験のために覚えましたが、どんなことが書いてあるかまでは知りませんでした。

御前崎灯台


そんな私がこの記事に書かれている

★〈われわれが食事できるのは、肉屋や酒屋やパン屋の主人が博愛心を発揮するからではなく、自分の利益を追求するからである〉(山岡洋一訳)。個々の利益追求が市場を通じて、望ましい資源の配分をもたらす「見えざる手」であるが、「市場は一定の条件があってはじめてうまく機能する。強欲に何をやってもいい、というわけではない」というのもスミスの主張だ。

★スミスの「道徳感情論」によれば、人間は他者に共感する性質と、他者からの共感を求める性質があるという。共感を得るためには、独善に従って行動してはいけない。かといって目の前にいる人からの評価に一喜一憂するのも愚かだ。スミスが主張するのは、自分の心のなかに「公平な観察者」を持ち、その判断に従うべきだ、というものだ。

★「国富論」には、労働者に高い賃金を支払うべきだと主張している個所もある。賃金は労働者の勤勉さを刺激するし、食料が十分にあれば体力もつく。そもそも衣服や住居などを作り出しているのは上流階級ではなく、下層の人びとである。彼らが十分な分け前を受け取るのは当然だと述べている。

 

これらのことを読んだとき、現代を生きている人が今考えるべきことではないのかと思い、すごいことが書いてあるんだ!と感心しました。

*馬籠


国富論」を読んでみたいと思いますが、きっと読みだしたら寝るのだろう・・・。と思い新聞でチョットだけかじれた幸せを感じました。

世の中を動かす大きなピースが「経済」であることは間違いないと思います。みんなが幸せになれる方法のヒントは昔からちゃんとあるのかもしれません。スミスの主張は正に今の私たちへの提言なのではないかと思いました。