
もう一つこの榊原弱者救済所跡公園には興味をひくものがありました。
常滑焼で作られた「三本足の白狐」の像です。
*パンフレットから
ここには新美南吉(そう、「ごんぎつね」の作者です)が近くに住んでいた時期があり、近くには新美南吉記念館もあるそうです。
そして、新美南吉の晩年の「狐」という作品はここが舞台だったのです。
その中に登場する「足を引いた母狐」が、この像になっている白狐。
南吉自身はこの救済所を度々訪れていて、亀三郎と白狐の伝承を聞いていたのです。
これは榊原亀三郎という人のやさしさにふれるエピソードです。

亀三郎は近くの山で猟をしていました。もちろん食料調達のために。
ある日、白い狐を狙ったのですが仕留められませんでした。
それから数日後、救済所の敷地の中を三本足の白狐が足を引きながら歩いていました。子狐もつれて。
それを見た亀三郎は愕然として、
「わしの撃った狐が足を引く姿を見せに来たのだ。人助けを一生の仕事にした自分がなんということをしてしまったのか。」
と悔いて猟を辞め、稲荷神社を建立しました。
白狐はお稲荷さんの祠のすぐ下に穴を掘り、親子で棲みつき救済所のアイドルになったそうです。

社会見学は、普段は行けない、知らずに通り過ごしてしまうところを見学し、お話を聞くことができます。
とても有意義な時間をすごせました。
地区の人の熱い思いにも触れて、もっと多くの人にこの地と榊原亀三郎のことを知ってほしいと思いました。
そして、今度は新美南吉記念館にも足を運びたいと思います。