教員の給与体系について議論されています。
教員は残業代がない代わりに給与を一律上乗せしている教職調整額、所謂「定額働かせ放題」をやめるかどうかです。
教員を普通の公務員と一緒に考えて、同じ体系の中で考えるのがおかしいと常々思っていました。
事務的な仕事が多い公務員は会社などと似ているでしょうが、教員の仕事は特殊です。
相手が人間そのものなので時間で区切れないことが多いのですし、やりだすときりがないのも事実です。
私は残業代より一律上乗せがいいとは思いますが、中には仕事柄 定時で帰ることができる方もいます。
どちらにしても問題はあるでしょう。
給与だけでなく勤務時間についても同じことが言えます。
役所に合わせて勤務時間の改定が行われたことがありましたが、我々の実情では改善にはなっていませんでした。
教員にはお昼の休憩なんてほぼないんです。
途中の休憩時間といわれても、実際取れることのほうが少ない。
もちろん担任を持っているかどうかなどでも違いますが、途中で隙を見つけて水分補給をしに職員室に帰るのが関の山という教員も多いでしょう。
たとえ就業時間が午前8時半から午後5時の8時間から7時間45分になったとしても、定時ですら帰れないのに15分少なくしていただいても・・・
年間の年休の時間が少なくなるだけでした(45分という半端は計算しにくい)。
大体、年休すら消化できないのですから・・・。
給与を増やすことは、良い人材を集めるためには欠かせません。
でも、一番困っているのは忙しすぎる仕事量なのではないでしょうか。
それを減らすには増員しかないと思います。
教員の給与を増やすことも増員することも教育予算を大幅に増やすことです。
なかなかこの国は教育にお金をかけてくれません。
この問題は保育の現場でも同じだと思います。
「次世代を大事に育てること」が「この国を大事に育てていく」ために重要だと思います。