「なぜわからないの?」とは言わないで
教師ですから「教えるのは得意ですか?」と問われたら「得意です。」と答えたいですよね。
でも「教える」って難しい!
自分がわかっているのと教えるのは違います。
また、教えるのが得意と思っていても、相手がわかるかどうかは疑問。
教師としては教えるのがうまい方がいいに決まっていますが、それもこの頃は一概には言えません。
「子どもが自分で考えること」を重要視している昨今では、直接先生が教えることに重きを置いていないことも多いのです。
ですが、教えることが必要ないかというとそうではないありません。
「考えの流れ」を知っていないと自分で気づかせる学習も組み立てられないのです。
人に教えるというのは考える道筋をわかりやすく示すことなのです。
ということは、教師の仕事は「いかに道筋に気づかせて理解に到達させるか」を考えることなのだと思います。
そのためには教える事柄は理解しておかなければならないのは当然です。
また、考え方は一つではないので、柔軟な考え方で導くことも大事です。
そして、子どもが理解できる発達段階にあるのかも考えなければなりません。
教育のプロとしては、「なぜわからないの?」という言葉だけは言いたくないですよね。