今日は日本が「子どもの権利条約」を批准してから30年目の節目の日
*書写山ロープウェイから
「子どもの権利条約」には四つの原則があります。
・差別の禁止・・・人種や国籍、性別、障害などによって差別されない権利
・生命、生存及び発達に対する権利・・・命が守られ、成長できる権利
・子どもの最善の利益
・・・その子どもにとって最もよいことを第一に考えてもらう権利
・子どもの意見の尊重
・・・子どもは自分に関わることについて自由に意見を表すことができ、その意思を大切にされる権利(11/20朝日新聞より)
「子どもの権利条約」が批准されてから30年、国民の意識は変わったのでしょうか?
*圓教寺
確かに虐待に関してはかなり意識が高まり、体罰は家庭内であっても容認されないという認識は高まったように思います。
でも、学校にも家庭にもまだまだ子どもの意思を尊重するという意識が欠けているのではないかと思います。
それは、「子どもの意思を尊重する」と「子どもがわがままになる」という思い違いがあるからかもしれません。
日本の社会では「義務=しなければならないこと」ということは理解されていますが「権利」ということが曖昧になっているのではないでしょうか。
*花山院
「権利」=「してもよい、またはしないでよいという資格」です。
自分にとっても相手にとっても同じ権利があるということがわからずに、「自分のしたい事」をすることが権利だと思ってしまうと周りの人の権利を侵害することになります。
世の中には人のことを考えないで自分のしたいこと(権利と思っている?)ばかり主張する人もいます。
子どもに権利を与えたら、わがままになるという思い違いはこの辺りからきているのかもしれません。
けれども、「正しく権利を主張すること」はとても大切な事ですし、「正しく権利を理解すること」は相手の尊重につながり、「いじめ」などの抑止力にもなるのです。
*一乗寺
それを教えていくためにも、小さい時から子どもたちの権利を尊重していくことが大事だと思います。
お家でも学校でも一人の人間として大切にされた子どもは、周りの人も大切にできるのではないでしょうか。