この秋話題になっているのが、「紫金山・アトラス彗星」。
2023年2月に、中国の紫金山天文台と南アフリカのATLASシステムによって発見された新彗星で、木星より遠くであったにもかかわらず発見できたので本体はかなり大きいと考えられていました。
日本では、10月初めまでは、夜明け前の東の空低いところに、10月中旬からは夕方の西の空に現れ、少しずつ高度を上げて10月いっぱい目に見える明るさを保つ可能性があります。
彗星は太陽に近づいたことで、氷が 融けてチリをまき散らし、長い尾をのばすようになります。
ただ、彗星は「汚れた雪だるま」と言われるくらい不安定な天体で、かつては大彗星になると予想されていたものが、崩壊して消失したり、予想よりも暗かったりすることもあったりしてなかなか予測しずらいので、可能性としか言えないようですが・・・。
有名なハレー彗星のように太陽の周りを76年周期でまわっていて、定期的に戻ってくる彗星もありますが、この彗星が太陽に近づくのはこれが最後らしいです。
*冬の星座
10月11日以降は高度も高くなり見頃になるそうですよ。
夕方の西の空、うしかい座の1等星アークトゥルスと金星のあたりにいるそうなので、探してみませんか?
夕方だと子どもたちが観測するのにうってつけです。
双眼鏡があればなお観測しやすいですし、写真にはよく映るようです!
最近肉眼で彗星を見ることがなかったので、久しぶりに彗星が見られるかもしれません。