教科担任制 進んでいますか?
小学校でも一部の教科の授業を学級担任ではない教員が担当する「教科担任制」を今の5.6年生だけでなく、3.4年生にも広げていくことが文部科学省の方針として出されました。
5.6年生での家庭科、3~6年生の音楽などは以前から専科の先生が行う学校が多かったと思います。
最近では、理科・英語・算数などについても行われているところが増えました。
逆に教師不足で専科なしなんて学校もあると聞いていますが・・・
それを3.4年生にも広げ、ゆくゆくは1.2年まで広げて、教員の働き方改革として授業時間の削減を目指すそうです。
理科や家庭科の専科をした経験から言うと、専科であればしっかり教材研究が出来るというメリットがあります。(持つ教科が少なければ)
また、準備に時間がかかる実習や実験も、何クラス分をまとめて準備するので工夫次第で時短になります。
教科を教えるだけが仕事ではないので、単純に勤務時間の削減にはつながりませんが、問題が起こった時でも複数の先生で対処できるなど精神的なメリットもあります。
また、子どもにとっても、多くの先生が関わることで、相談できる先生が増えるということもあります。
ただ、多くの先生が関わるということは、先生間のコミュニケーションがとても大事になるということです。
一人の子どもを多角的に見て、お互いに共有することで子どもへの理解が深まります。
けれども、先生同士がバラバラで、目指す方向が違えば子どもたちは混乱し、荒れてしまいます。
教科担任制は、今まで以上のチームワークが必要になってきます。つまり、話し合う時間も必要ということです。(単純に時短につながらない)
教師の待遇改善には教員の増員は不可欠です。
そして、教師間の協力も今まで以上に必要なのです。