住谷栄之資さん・・・キッザニア(日本)
14日の「林修の今でしょ講座」は、日本でのキッザニアの生みの親、住谷栄之資さんとの対談でした。それを見ていて、以前社会見学でキッザニア甲子園に行ったのを思い出しました。
キッザニア甲子園ができる少し前に、京都の関西文化学術研究都市に国が作った「私のしごと館」という施設がオープンしました。ちょうど総合的な学習で「職業調べ」をしていたところだったので、身近な職業を選ばなかった子を連れて行ったことがあります。その時はまだプレオープンで体験はできなかったのですが、社会見学で利用できる時期にはもう予約が取れず、全員で行くことはできなかったのです。とても大きな施設でこれは良いものができたと思っていたのですが、数年で閉めてしまいました。採算が取れなかったようです。国の施設なので入場料も安かったからでしょうか。
その後にできたキッザニア甲子園は、同じように職業体験ができる施設なのですが、違うところは、実際に馴染みのある企業が協賛していて見慣れた会社やお店を体験できることです。それに、仕事をするとお金をもらうことができ、そのお金を使うことも、預けることもできるという世の中のお金の仕組みも体験できるのです。
また、対談の中で感心したのは、その子どもに合わせて体験する時間もある程度ゆとりを持たせている、つまり一人ひとりの能力にも寄り添ってくれるのです。実際3才の子から中学生までが同じ時間に同じ職業を体験していることもあるのは不思議だと思っていたのですが、スタッフが「子どもに寄り添う」ということをしてくれていたのかと納得しました。社会見学で行った時も、どの子も楽しそうに体験していたのは、そんな気遣いがあったからなのですね。
大人は施設の中に入っても見ているだけ。子どもにとってはそこも良いところだと思うのですが、大人でもやってみたいと思いました。年に何回か大人の体験会があるそうですが、予約はすぐに埋まるそうです。わかります!大人でもいろいろな職業を体験してみたいですからね。
以前勤めていた学校では、5年生の社会見学で行っていましたが、中には家庭で何回も連れて行ってもらっている子もいます。遊びながら世の中の仕組みが学べて職業も体験できるなんてすばらしいと思います。小中学生の入場料4300円は安くないかもしれませんが、とても有意義な体験ができるのではないでしょうか。
やはり、民間の発想、実現力は素晴らしい!住谷栄之資さんの考えを知って、よりキッザニアが好きになりました。