きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

虐待をしていないと思っても・・・

児童虐待とは

児童虐待とはどんな事だと思っていますか?暴力をふるう身体的虐待はたいていの人が思い浮かぶでしょう?そして、食事を与えなかったりお世話をしないネグレクトや性的虐待にあたる「性的な行為の強要、性器や性的な行為を見せること、 子どものポルノ写真の撮影、露出度の高い服の着用の強要」も。けれど案外軽く見られているのが「産まなければよかった」「いない方がいい」「バカ」「死ね」などの暴言、きょうだいの間の差別、無視、脅迫などの心理的虐待ではないでしょうか。

まだ、体罰をしつけと思っている人もいますが、「児童虐待防止法」ではすべての体罰が禁止されています。ただし罰則規定はありません。何故ないのか?それは、この法律が虐待する親を罰したいのではなく、虐待を防ぐために作られたからだそうです。罰則を作るとかえって体罰をしたことを隠してしまう。体罰の相談をしてもらうために罰則がないほうが良いという考え方なのです。

そしてとてもコワイ事実。虐待を受けると子どもの脳は変形するのだそうです。このことに付いては次回に書きたいと思います。

また、少年院に入る子の90%は小さい時に虐待を受けたということも言われています。

怖いですよね!育て方で子どもの人生が変わってしまうのです。


どんな状況であれ、ほとんどすべての親が子どもの健やかな成長を望んでいるのではないかと思います。でも、間違った考えを持っていると良かれと思っている事が子どもにとって良くない結果をもたらすのです。体罰はそのわかりやすい例です。「しつけ」つまり子どもの将来のために役に立つことを身につけさせたいと思ってしていることで、子どもを傷つけ人生を台無しにしてしまうということなのです。そして、その連鎖は続き、虐待や体罰を受けた親の三分の一が今度は自分の子どもにしてしまっているそうです。

「ついついカッとしてたたいてしまった。」という時もあるでしょう。子育てはとてもしんどいです。一人で抱え込むと身動きが取れなくなります。誰でもいいので相談できる、気楽に話せる相手を作りましょう。これは、「ついつい」が「いつも」にならないように、できればしんどくなる前にこそ始めておきましょう。

人付き合いが苦手な人ならなおさら、近くの保育園や幼稚園のオープンスクールや市などの教室に積極的に申し込んで顔なじみを作っていきましょう!

子育ては一人や夫婦だけで出来るものではありません。家族や友だち、近所の人、地域の組織に頼ってもいいものなのです。一人で悩まないで楽しく子育てできる工夫をしてください。