学校から帰ってきたら何を聞きますか?
学校でも幼稚園・保育園でも親の目の届かないところに通うようになると、そこでどんな生活をしたのか気になりますよね?!
子どもの中には帰ってくるなりしゃべり続ける子もいます。そんな子だったら聞いているだけでいいのですが、あまりしゃべってくれなかったら、ついつい根掘り葉掘り質問したくなりませんか?
その時NGなワードがあります。
それは、「いじめられなかった?」「いやなことなかった?」など否定的なことを聞くことです。
考えてみてください。誰でも質問されたらその問いに答えようとしますよね。そして、答えを探します。少しでも覚えていることがあったらそれを言葉にします。その時は、それほど思っていなくても言葉に出すと嫌だったことが2倍にも3倍にも思えてそれが心に残ります。その積み重ねで、学校(幼稚園、保育園)が嫌なところになっていきます。
だから、聞くのなら「楽しいことあった?」「面白いことした?」と聞くほうが、学校(幼稚園、保育園)を好きになりやすいのです。子どもを伸ばすのは子どもの前向きな気持ちなのです。
でも、いじめられてないか気になりますよね?
それを知る手がかりは子どもの日々の観察です。
なんか元気ないなと思ったら「どうしたの?元気ない?」と聞いてみましょう。または、聞かなくてもこちらからギューとハグしてあげましょう。子どもはスキンシップが大好き!そして大事な言葉「大好き」と口に出してあげる。元気を注入すればたいていのことは乗り切れます。そして、話せるなら話してくれるでしょう。
この、ハグや「好き」と口に出すのは案外日本人の苦手とすることです。でも、大人同士でも口や態度に出さないとわからないのですから、子どもにはなおさらです。大きくなってもしてあげてくださいね。中学生になっても嫌がりながら喜んでいる子は結構います。
「学校(幼稚園、保育園)のことは何も話してくれません。」という保護者も多いです。新しい刺激がどんどん入ってくる学校などでは、次から次へと記憶が上書きされて、家に帰るころにはほとんど覚えていない子も多いのです。自ら積極的に動いている子はたいていこのタイプです。おしゃべりできる子は客観的にみている子に多いです。
また、うちの子などは、年の近い姉妹がいるので、先に二人で話してしまっていて、親である私たちと顔を合わせる頃には違うことに関心が向いているという感じでした。
家を出て学校(幼稚園、保育園)に通い始めたら、家とは別の世界を持ち始めたのですから、あまり干渉しないのも親として子どもの自立をうながすチャンスではないでしょうか。
ただ、「いつも見てるよ!」「あなたの味方だよ!」「大好きだよ!」と伝えて、支えてあげることが大事なのだと思います。