きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

「スポーツをやりたい。」と言われたら

大いに盛り上がった今回のサッカーのワールドカップ。にわかファンも含めて楽しんだ方も多いのではないでしょうか。このようなスポーツの大会があるとやはり子どもたちもその影響を受けます。日本人選手の活躍に刺激されてその競技をやり始める子も多いでしょう。いろいろなスポーツに興味を持つことはとてもいいことですし、そんな中から未来の名選手が出てくるのかもしれません。

ハウステンボスにて

子どもがスポーツクラブに入りたいと言ったらどうしますか?

もちろん金銭的にも時間的にも、なにも問題がないのであればさせてあげればいいのでしょうが、どこで習えるのか、時間的には通える範囲なのか、など結構ハードルが高いことも多いのではないでしょうか。中には親が送り迎えしなければいけないとか、遠方で通えないとか、お金がかかるとか。

今まで担任した子の中にもいろいろな子がいました。電車でサッカーや体操の練習に通っていた子や水泳の選手コースで朝から練習して学校に来ている子。体操クラブの子は小学生でも食事制限をしていました。また、わざわざ卓球の試合に出るために6年生の半年間だけ転校してきた子もいました。その子は中学からは全寮制の学校に行くと言っていました。


親としてはできるならサポートしてあげたいですし、思う通りにしてあげたいでしょうが、なかなかそうばかりも行かないこともあるでしょう。まずは本人の意思が一番大事なのではないかと思います。親が「させたい」ではなく本人が「したい」と思う気持ちが強ければ、どんなに困難でも続けることは可能だと思います。

けれども、始める時にはまずは手近なところで、できることをさせればいいのではないでしょうか。近くにお目当てのスポーツができるところがなければそれは仕方ないので、どうしたら近い将来できるのかを親子で考えればいいのです。中学校にはクラブがあるとか、中学校からは少し遠くても自分で通うとか。または、そのスポーツを将来したいなら今は他のスポーツで必要な能力を鍛えておくとか。やり方はいろいろあると思います。子どものやりたい気持ちを大事にしつつ、できる範囲で要望をかなえてあげることは大事な事ですので、知恵を絞ってみましょう。

でも、子どもがしたいと思うものがずっと続くかどうかは疑問です。ころころ変わる子もいるでしょう。どちらかというと、そんな子の方が多いです。子どもの習い事はスポーツでも引き時が肝心です。興味をなくしていたら即やめさせた方がいい。イヤイヤ続けるのはお金と時間の無駄です。折角お金も時間も使ってやるのであれば楽しく続けられるほうがいいですよね。ほとんどの習い事は将来に直接結びつくものではないということを知っておきましょう。

また、お金をかけるばかりではなく、「休日に家族で楽しむ」そんなスポーツでもいいのではないかと思います。公園でバトミントンや体育館で卓球、これからの季節にはアイススケートなんていうのも楽しいのではないでしょうか。