きぬさや自由帳

日々思うこと、旅日記、子育てのヒントなど

日光・草津・長野 旅日記 6

次の日は8時20分出発で長野県善光寺

千曲川さかきSAより


途中トイレ休憩を千曲川さかき」のサービスエリアでとり約2時間半、善光寺に到着しました。残念ながらこの日は、前日までと打って変わって朝から雨模様。折り畳みの傘の用意をしてバスに乗り込んだのですが、善光寺に着いてバスを降りる時、門前町のお土産屋さんが大きな傘を全員に貸してくださったので傘をぬらさずにすみました。雨の方は時々小雨が降る程度だったので助かりました。

善光寺

善光寺では、お寺の案内の方がついてくださっていたので、いろいろな所で解説を聞きながら廻りました。

*回向柱(えこうばしら)


善光寺の御本尊は秘仏なのですが、前立のご本尊が七年に一回御開帳され、今年御開帳の年だったのです。その時にみんながさわれるように立てられる柱は回向柱(えこうばしら)と呼ばれ、終わった後、境内の一角に移され立てられるのだそうです。そこでは、過去の柱が何本も立てられていたのですが、年月とともに腐り自然に帰るまでおかれているので、だんだん短くなっていく様子がわかるのです。古の柱に触ることで、昔の人と縁を結ぶという意味もあるそうです。両親が以前善光寺に行ったことを思い出し、亡き父との縁も結べるのかなあと柱を撫でてきました。帰ってからうちの仏壇の中にこの柱を小さくしたものがあるのを発見しました!

*仏壇にあったミニ回向柱(表と裏)

普通のお寺なら、ご本尊は本殿の中央に祀られていますが、善光寺の御本尊は向かって左側に祀られています。中央と右はそのご本尊を大阪で発見されて持ち帰り、ここにお祀りした親子だそうです。知らなかったらついつい真ん中でお参りしてしまうところです。また、ご祈祷の最後の方でご本尊の厨子の前の幕が上がるので、その時にお参りすると良いとも教えていただきました。教えていただかなければ普通に拝んで終わっていたところです。皆さん座って待っていたのはこのためだったのです。

*本堂

私は初めてですが、2回目の夫も、説明を聞きながら「知らなかった。初めてわかった。」と言っていました。文化財や神社、お寺での説明はとても有意義です。普段はお参りして終わりのことが多いのですが、時には解説していただくことの意義を実感できました。とは言え、ほとんどの事をすぐ忘れてしまうのですが、一つや二つは記憶に残るでしょう!

*山門


善光寺は、どの宗派にも属さないお寺です。それは仏教が宗派が分れる前からある古いお寺だからなのです。また、住職さんが男性と女性のお二人いらっしゃるのだそうでそれも他の寺院とは違います。男性は比叡山から来られて、女性は皇室にゆかりの方が現代でもなられているとか。自ら望んで修行をしてなられるのは解かるのですが、生まれながらに仏門に入ることが決められていて、おまけに結婚できずに休みなしで毎日お勤めがあるなんて・・・。「大変だなあ」と思うと同時に自由な一般市民で良かったと思ってしまいました。

               ・・・つづく・・・